2016年09月25日

雨の日用の紬の着物

曇りや雨の日の為に、悪天専用という役割を担う紬を用意してます。
秋雨前線に対応する着物なので、型崩れの心配がない単衣です。


どうやら2年前にもこの着物についてアップしてますね。
今回と同様2パターンで、半幅帯のコーディネートでした。
2014年も天候不順だったのかしら?


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ツートーンの着物コーディネート。
かなり渋い感じだと思いましたが、明るいブルーグレーの帯まわりに水玉と鳥を配したので、そんなに陰気臭くない組み合わせになりました。


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こちらは同系色系の組み合わせですので、非常に無難な感じです。


前回も、この着物は好きじゃないから雨が降りそうな日専用! と書いてます。
確かにそのとおり。
でも、適当な扱いをしている気持ちとは裏腹に、毎回考えて違う組み合わせで着ている様ですね。
熱心に探究しているというよりは、濃茶色は組み合わせが楽だから変化を付けやすいみたい。

汎用性高いおかげで、雨の気配を感じる度に引っ張り出されても、「 またこの組み合わせになっちゃうのか・・・ 」 と、飽き飽きしている感じはしない。
同じ傘を躊躇なく持つような感覚で、繰り返し着れる無難な紬です。
posted by AKA at 19:01 | 着物コーディネート 紬

2016年09月18日

シラビソの森で

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北アルプスに行く予定の日、登っても絶対雲が多くて視界が無さそうな予報だったので、あっさりと行き先を八ヶ岳に変更しました。
シラビソの森に囲まれた八ヶ岳は木々に守られているので、多少雲や風が出ても安心。


山麓に広がるファミリーやカップルで賑わうリゾートのイメージとは裏腹に、とにかく静かに歩きたいという人にはもってこいの山だと思う。
ファンタジックな深層の森は、精霊の存在すら感じられそうなくらい美しいです。


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山頂付近まではひたすらに、その神秘の森歩きが続く。
滑りやすい苔とゴロゴロ石のぬかるんだルートを登山靴を汚しながら黙々と登れば、いきなり景観が一辺して絶景が広がる。
アメとムチが極端な山。


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台風の合間という事もあって、夏山シーズンとは思えないほど人が少ない。
マイナールートを選んだので、ツアーとすれ違うこともなく、山慣れした人達ばかりという印象です。
一人で登ってる人の割合は多い山域ですが、森が深いので、独りで歩いたら静かで良いのを通り越して、怖くなるくらいだと思う。


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夏の終わりに辛うじて夏らしい景色と空に出会えました。
雲が多い日でしたが、山頂で雲が切れると、物凄く嬉しくて嬉しくて!
一期一会の風景に出会えるのも山の醍醐味の一つですね。
posted by AKA at 19:37 | 色々な時間

2016年09月12日

着物のコーディネートを楽しむ工夫

和装はアイテム別に形状が同じなので、洋服以上に組み合わせのパターンが作れます。
沢山の色や柄を持っていれば持っているほど、掛け算的にコーディネートパターンが増えるのは確かです。

だからついつい
「 こんな帯があったら面白く着れそう 」とか
「 新しい帯に使った事ない色の帯揚げを合わせたらどうなるだろう 」とか
もう、どこで止めたらいいのか自分でも分からなくなるくらい、あれこれ増えていく危険が潜んでいる。


幸い私の場合、保管場所もお金も限りがある。
どこまでも追い求めるような事はできないから、そこは洋服のような感覚で
「 ワンシーズンで◇本あればボトムスは着まわし十分! 」
っていう具合の線引きを、徐々にしていきたいと思っています。


着物で枚数を少なく色々楽しむなら、簡単なところで所有する色をセーブするって方法は有効。
そういう単純な方法から実践してみよう。


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これは実家に未仕立てで放置されてた母の夏帯。
昭和っぽいデザインと、あまりに素っ気ない色柄なので、特に使いたい気分にならずにそのまま放置してました。


そもそも着物を頻繁に着ようと思い立った時、【 家にある着物をどれだけ自分好みに着れるか 】 というテーマを掲げていたような気がする。
そのテーマからすればこの帯こそ、少ない夏のアイテムを自分らしくどうにかする格好のターゲットではないか!


早速限られた夏の小物の中で使えそうな色をピックアップして、色の候補を絞ってみました。


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夏着物はブルーやイエローが多いので、相性の良くてあまり主張し過ぎないのはこの辺りの色。

同じような色の絹糸を選んで、帯にチクチクと大小の水玉を散らしてみました。


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お太鼓部分は片側に寄せて刺繍を足してこんな程度で。


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胴前はパラパラと散らす感じ。


もともとグレートーンで色が無いから、何でも合わせられるといえばそうだったのですが、持ってるカラーとリンクしていたほうが、意図したコーディネートっぽくなるので、全体のバランスは良くなるんじゃないかと思います。


着物というからには、それなりの価格を支払っていまコレが手元にあると思うと、出来るだけ知恵を絞って活かす工夫をしてみたい。
その結果、眠っている物が少なくなってコーデの幅が増えれば、今あるもので十分満足するんじゃないかな。

来夏には仕立ててデビューさせるつもりです。
posted by AKA at 18:43 | 着物まわりの小物を手作り

2016年09月06日

単衣着物を浴衣のように

まさに残暑。
毎年9月に突入して直ぐのタイミングは 「 何を着よう 」 と迷いに迷う。

襦袢を着て夏着物を羽織ったら、ダメだわこれは・・・と、すっかり弱気になり脱ぎ棄てた。
しかも、この日は焼肉に行くことになり、何を着たらいいのかますます迷う。


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9月に入った途端に、浴衣ってわけにはいかないような状況になってしまうので、結局単衣の着物を浴衣風に長襦袢ナシで着てみた。
見た目の簡単さは同じようなものなのに、「 浴衣じゃないよ 」 と本人が自覚しているだけで堂々としていられるのは不思議なものですね。
お陰で快適でした。


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炭火焼でも、最近は煙がモクモクと充満するような事もなくなりましたね。
臭いがついたら衣替えで洗ってしまおうと覚悟はしたんですが、翌日着物をクンクン嗅いでみたけれど、焼肉店の痕跡は感じられなかった。
煙吸引はかなりの威力を発揮してるようです。

2016年09月02日

懐かしい道へ

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登山をしない人でも、尾瀬という場所の事を知っている人は案外多いと思います。
私も30年ほど前に良く知らないまま、とにかく歩けばいいんでしょ、くらいの状況で登山口からスタートしたのが、尾瀬の大清水でした。


それは東京が新緑まばゆくなる頃だったのですが、尾瀬はというと、残雪期真っ只中。
グッチャグチャに半解凍された雪があっちにもこっちにも、という有様。
道中は退屈なほど変化がなく、いつまでもいつまでも同じ光景が続くので会話も少なくなり、正直この苦痛がいつまで続くのか、次のカーブで終わらないのかと、そればかりを考えながら登り続けた。

当時は今とは比べものにならないくらい、へなちょこな装備で、そんな状況も相まって一発でこの道が大嫌いになってしまった。
でも、沼田〜尾瀬〜会津の道を開通させた真田信幸の時代、私のへなちょこ装備なんてものじゃない足回りでこのルートを登っていただろうから、装備ではなく私の精神力がへなちょこだったのだろう。


以来、何度も尾瀬を訪れているけれど、大清水口から尾瀬に向うという発想は全く浮かばなくなったが、8月の後半に福島側の檜枝岐で待ち合わせという計画が持ち上がった。
いつも使う鳩待峠から入ると尾瀬横断で距離20キロ、路線バスを利用して1日で抜けるには午前中から夕方まで歩き続けても、私の足では余裕はあまり無い事が判明し、あの最悪な思い出の道を歩くという選択が浮上したのです。


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訪れたのは日曜日だったのに大清水は人もまばらで、静かな森の中。
バスは私と燧ケ岳をテント泊で登るという男性の2人だけでした。

到着して驚いたのは、登山道序盤の林道終わりまで低公害車のシャトルが運行されてた事で、随分とルート短縮になってる事も知らなかった。
バスが到着して降り立った私とテント泊男性に運転手さんから声がかかったが、シャトルに乗らず、登山道へと向かって行く。
ちょっと乗りたい気持ちもあったけれど、そもそも20キロ予定を縮めてこのコースを選んだし、昔の苦い記憶が今でも同じ印象か、同じ道中を歩いて確かめたかったのだった。


私の装備も良くなって、歩きやすい夏道はあの時とは比べものにならないくらい快適。
真夏だから日差しを遮る樹林帯はありがたく感じる。
でも、やっぱり私はこの道は好きになれそうもない。


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それでも、秋めいて来た尾瀬は貸し切りのような静けさに包まれていて、美しかった。
体力だけは旺盛だった学生時代の自分と一緒に歩いているような気分で、ちょっと味わったことがないような不思議な感覚を体験できて、貴重な一日でした。
posted by AKA at 19:44 | 色々な時間

2016年08月13日

ピンクから黄色へ

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今年は季節の移ろいが早く感じます。
この間まではピンクに囲まれて、なんてメルヘン!って高揚感があって、楚々とした空気を満喫してました。


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初夏はとにかくウキウキする。
大人になっても乙女の気分でピクニックを楽しんだりしていたのに・・・


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梅雨が終わったら夏花シーズンのはずでしたが、すっかり秋の花々が盛りになって、深い緑に包まれています。
ああ、高揚感はあまりに短かすぎました。


こうなると、『 気づいたら老いていた 』 というのに近い焦りが湧いてきて、秋と真っ当に向かい合えない気分です。
posted by AKA at 17:11 | 植物の色

2016年08月07日

夏の着物 濃い色の小物

夏本番で、あちらこちらで浴衣姿を見る機会が増えてきました。
先週末は隅田川の花火で、駅に向かう浴衣女子がいたし、翌日の銀座では大勢の浴衣男子・着物男子と遭遇しました。
何かのイベントがあったのかしら?

和装が増えるのはホント嬉しい。
夏着物のアウェイ感が薄らぐ。
頑張って着なきゃっていう気になります。


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単調な着物なので、それ以外は強い色味のコーディネートです。

カジュアルな雰囲気なのに袋帯という存在意義がよく分からなかった夏帯を、今年ようやく縫い変えました。
好きな帯なのに、重い、暑いで出番がなかった。
ずっと仕立てなきゃと思いつつ数年経過しましたが、これでようやく真夏でも使えそう。


唯、半襟は濃色だと着物にひびきますね。
胸がうっすらと紫。

夏物は意図的に下に着ている色や柄を透けさせる、という手法が使われる事はありますが、こういうのはやはり見苦しいな。
濃い色の半衿は暗い色か強い色の着物じゃないとダメですね。
着物より濃い色を使いたかったら、同系色が無難。


posted by AKA at 18:36 | 着物コーディネート 紬