本格的に夏がきたと感じると、有松の絞りに袖を通したくなり、いそいそと縁日に脚を運ぶ。

私の浴衣は変わらないけれど、飾りも屋台もその年ごとにその時らしさが感じられて、小さな変化を発見するのが楽しい。

浴衣女子が街に溢れて、なんだかワクワクしちゃいます。
そして、浴衣男子も年々増加傾向です。
今年は浴衣姿の外国人に何人も出会って、見て日本を楽しむよりも、参加して日本を楽しむようにと進んできているっていう噂は本当だったと実感しました。
浴衣はそれだけ懐深いツールであるという事ですね。
とても気軽で、誰でも楽しく着ることが出来る、本当にビバ浴衣!

今年も出番を終えた定番浴衣。
ピカピカに晴れ渡った朝、冷たい水でザブザブと洗うとひんやりして本当に気持ちがいい。
竿に通して干すと、不揃いの白く丸い模様にお日様の光が透けながら風で揺れる。
もしかしたらこの浴衣を着る時よりも、役目を果たして小ざっぱりと洗い上げた姿を見ている時のほうが楽しい時間かもしれない。