2010年03月10日

派手な帯は半幅で活用

陰気な天気が続くと、普段は箪笥の肥やしになっている派手な色の帯や明るい色の着物が着たくなります。

派手な帯の場合は半幅帯にするとカジュアルな雰囲気になるので、出番を増やせる気がします。
最近はデニムの着物なんていうのもあるけれど、そういうシンプルな洋服生地の着物と合わせるとワンポイントな面積になる。
大きな柄も見えたり見えなかったり・・

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真っピンクのバラの帯にしました。
大好きな柄ですが,派手すぎる全通の名古屋帯だったので半幅帯にしたものです。

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好きなデザインの物を大切に使ったとしても、延々と身に着けることが出来ないのがファッションのすごく悲しいところです。
「あっ、これはもう無理だな・・・」
っていうものが増えてきました。
それはそれで、受け入れなきゃいけないでしょうね、公衆の面前では。
だから家でこっそり楽しむんです。

ここまでハッキリした柄でなく、単に赤い帯とかその程度ならば、お太鼓結びだと派手に感じられても半幅ならばむしろキリッとして良い場合もあるんじゃないでしょうか?
普段着は着物自体が地味なものも多いし、大人しい色柄を合わせると地味すぎたり、男着物みたいになったりしますから。

派手な帯は外出用にしない事が多いので、普段着の着物は好きなものを好きなように着れる、希少な時間になります。
好きな柄ならできるだけ長い時間付き合いたいし、楽しみたいものですよね。
posted by AKA at 12:38 | 着物コーディネート 普段着

2010年01月23日

絣の着物を可愛く着れるか

家で着ているウール着物は自分用に選んだものは少なくて、ほとんどが母や叔母の物。
着物あわせ等もよく考えずに着ると、女将さんっぽくなるものも多い。
祖母の着物はデザインが気に入るものが多いけど、正絹と違って普段着は消耗が激しい為か、若い頃のものは残っていない。

ウールの普段着といえば絣織が定番なんでしょう。
こういうのは流行とかそういうのとは別次元のものだと思いますが、ちょっと前まで民芸的なものは苦手で、あるから着てるって感じでした。
汚れにくい地色の着物は強い印象で粋になるのも多いです。
だから可愛くしたくって、可愛い花模様を合わせたり・・・

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可愛い柄を合わせれば可愛くなるってものではないみたいって、ようやく気がついて、家だからってそういう無茶な組みあわせはやめようね・・・と反省。
普段の着物には普段の帯。
で、少しだけ優しい色にしてあげる。
昭和の着物は無茶をせず、ちょっと優しい雰囲気にする以上に欲張って、カワイイ系の着物コーディネートにしようとしないほうがいいのかも。

うーーむ、もともと織の着物は苦手だから、このジャンルはもっと勉強しなくちゃいけない。
もちろん普段着だから、悩んだりせず気楽に着たって良いけれど、一回一回考える事が勉強になると思うと、どうせだから色々実験してみるのも無駄じゃない気がします。

衿は着物と同系色で、瓶覗き色の縮緬にドットの刺繍をしたものです。
無地の縮緬に近い色の糸で水玉に刺繍したものは、着物に合わせやすくてとても使いやすい。
そのままの縮緬よりも、ほっこり感が増すみたいで、もっと柔らかい雰囲気になる気がします。
posted by AKA at 10:43 | 着物コーディネート 普段着

2010年01月12日

チェックの着物

チェック・格子柄の着物というのはずっと昔からあるので、現代的な柄というわけではないと思いますが、いつの時代でも古臭くならない合わせやすい着物なのでとても好きです。

同じようにストライプ・縞柄も永遠不滅な存在ですけど、チェックのほうが可愛いさがあるので万人向きな模様かもしれませんね。
個人的な見解ですが着物に限らず、ストライプのほうがフォーマルな感じ、チェックのほうが気軽で楽しい雰囲気で、カジュアルな普段着っぽい感じがします。

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このチェック柄着物の時、どうしてか更にチェックの帯を合わせてしまう。
他の柄が合わないという事は全然ないはずというのに・・・

チェックのワンピースで更にチェックのアイテムを合わせたらやりすぎになるだろう。
それを思うと合わせないほうが良いのか?
しかし、スコットランドの民族衣装はチェックとチェックをあわせている、しかもスタイリッシュ!

“ 多分外出着なら絶対やらない ” とか “ この色とこの色の組合わせは? ”
そういう疑問は普段着で徹底的に実験してみる。
おかげで、ただ家にいるという時間がすこぶる楽しい時間に変貌しているようです。
posted by AKA at 13:12 | 着物コーディネート 普段着

2009年12月06日

着物で快適に生活するには

家で普段着の着物を着て、普通に家事もする生活をして数年経ちますが、実はいつも自問自答していた事があります。

「 部屋着の着物におはしょりって必要? 」

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作品制作の時も立ったり座ったり気ぜわしく動くし、家事となったらもっと色んな動きをしますよね。
着物が一番着崩れする原因は、手を上に上げる動作なので、家事には必須の動きです。
そうやって動き回ると、当然、畳んで処理してるだけのおははしょりが上がってきてしまうのは自然の摂理でした。
まぁ、ちょいちょい直せばどうという事でもないのは確かですが・・・

そんな時、もう子供っぽくって着る事もないだろうと思っていた着物が出てきて、「 いっそこれを対丈で着てみようか 」 と思い立ちました。
着物を対丈で着るって観念がまったく無く育ったので、妙な抵抗感があったのですが、これを外に着ていく事は絶対ないから、男性の着物みたいに対丈になってれば着崩れ少ないかも。

肩から1寸の所あたりで余分な丈を内側に縫ってしまいました。

なぁーーんて楽なんでしょ!
今までこうしなかった事がバカみたい。
紐が減るから着るのも時間がかからない。
もはやガウンと同様に着れるし、お風呂上りもこのままは直ぐ羽織れて超便利。
全部の部屋着を縫い揚げてしまいたい!
どうせ割烹着やエプロンするんだから、おはしょりなんて見えないもん。

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着物で家事するのに必須の長いエプロン、これって実は友達がプレゼントしてくれた 『 かまわぬ 』 の風呂敷だったものです。
あまりにシックでカワイイ水玉で、頻繁に使いたいよぉ・・・という欲望が抑えられず、紐付けて前掛けにしちゃいました。
風呂敷だったものって、やっぱり和テイストがベースになっているから、すごく着物と相性がいいテキスタイルデザインになっていて、エプロンにはお勧めですね。


関連ページ : 着物の柄の割烹着を作る
posted by AKA at 10:55 | 着物コーディネート 普段着