2011年02月05日

普段着の着物はおおらかに

最近家では、着物の着付けをどこまで緩くできるかの実験中。
ふと鏡を見ると 「 おやおや・・・」 と思う姿になっていることもしばしば。

それでも段々、どの辺りに締めたほうが1本でも安定するとか、着付けより姿勢の問題だろうとか、要領を得てきているような気がしています。

着物110205.jpg

作業中は前屈みになる姿勢も多いからお腹周りをカチコチにしたら臓器に影響出そう。
長襦袢は伊達締め1本、着物は腰紐1本のみ。
ずり落ちない程度のユル巻きの帯。

あまりに決まりが悪くて襟元がグズグズになるようなら、長襦袢に1本増やす。

家の着付けとお出かけ着付けはちょっと別モノと考えていいのでしょう。
紐が少ないと楽なのは当然、多少の着崩れも当然。
それでも洋服より暖かいからイイ、気楽に着て過ごそう。

戦前の写真なんか見ると帯はグニャグニャっと太いベルトのように身体に食込んでたり
帯締めもお端折りの方まで下がってたり
タレがびろーーんと落っこちてたり

今あのような姿で街に出たら、何人の人に着付けを注意されることか。
でも良く言うと身体の一部のように馴染んでます。
( 悪く言えば、どっかから逃げてきた人の様だけど・・・ )

流石に戦前風着付けで街中に出て行こうとは思いませんが、家にいる時はそんな感じでいいやと思っています。
その内緩く着ても崩れなくなったら一人前かも。


posted by AKA at 19:44 | 着物コーディネート 普段着

2011年01月17日

真冬の普段着物

しばらく寒い寒いと言いつつ洋服で過ごしていたのですが、真冬はやっぱり着物のほうが暖かいと着物生活に切り替えました。
体の芯は着物のほうが断然保温性あります。
枚数違いますからね。

着物110117.jpg

近所に出るのにウールの着物の上に羽織を着る。
「 1月はお正月らしい着物を・・・ 」
と宣言しておきながら、そんなに着ていないじゃないのよと言われそうなので、せめて1月らしく南天模様にしました。

帯揚げも帯締めもしないまま羽織を着たら、前が妙に間が抜けて見えたので、慌てて帯締めだけ結んでみた。
意味ない紐でもするとバランスとれるのが不思議です。

本当は家にいる時も羽織を着てると暖かいだろうなと思う。
家事をしなければ、着ててもそう汚れないだろうか?
惜しくないもので試してみるのも良いかもしれない。

前に毛糸の茶羽織を着るように母に進められたのだけど、どうしてもおばあさんみたいになるので拒絶反応が出てしまったのです。
暖かそう。
絶対快適に違いない。
でもおばあさん・・・。

洋服のショールはババ臭くないから、毛糸でもデザインの問題なんでしょう。
なにかカワイイ毛糸で羽織の代わりになりそうなものを編むといいのかもしれない。
しかーし
私は編み物が大の苦手。
編めない訳ではないのですが、とてもやり遂げられる自信がない。

すっぽりかぶるだけの毛糸のポンチョとかを探せばいいかも。
運良く出会えるといいんだけど。
posted by AKA at 23:22 | 着物コーディネート 普段着

2010年12月25日

着物と洋服の重ね着

冬の普段着の着物はモスリンの襦袢にウールの着物を重ねているのですが、その日は体が重く感じてどっしりとしたものを着る気分にならなかった。

どうしよう・・・

襦袢ナシでウールの着物をきたら、一枚の違いが大違い。
すっごく寒い。

おかしな格好と思いつつも、モモンガみたいな袖と胴が一体になったカーディガンを上に着る。

着物101225.jpg

面白い格好なので、それも一興と写真に撮ってみました。
こんなスケスケっぽいものでも着たら暖かくなるものですねぇ。
やっぱり一枚の違いが大違い。

こんな格好をしているってことはご想像どおりです。
クリスマスだっていうのに、腑抜けみたいな日になってしまいました。
今年は北茨城にアンコウを食べに行くつもりだったから、他の予定を立ててなかったんですよね。
( わざわざクリスマスにやる企画でもないが・・・ )
寒波が来るっていうので中止にしたので、代案も無く、盛り上がりのない週末です。

先週マンダリンオリエンタルにランチに行って、帰りに表参道のイルミネーションを見たのが唯一クリスマスっぽい出来事だったのかも。

友達から電話がかかってきて
「 クリスマスの料理はなぁーに? 」
と聞かれて、若干口ごもる・・・ 今日のメニューは豆乳鍋だ!
地味な1日を象徴するような食事である。

イベントが無かったおかげで、せっせと年賀状を作れて今日出せた!
年賀状がJPの催促日までに終了すると、とにかくホッとする私なのであった。
posted by AKA at 18:28 | 着物コーディネート 普段着

2010年12月22日

ピンクの着物

前回 “ ピンクはアグレッシブ ” と書いたからピンクブームが来ている・・・
という訳ではありませんが、たまたまピンクの普段着着物。

着物101222.jpg

優しい色の着物なので、あわせやすくて重宝しています。
しかもブ厚いのであったかい。

帯はレトロな鳥の柄。
すごーーく軽くて締めやすいカジュアルな単衣帯です。

このウール着物は母の普段着だった物だから丈が少し短かい。
おはしょりをなんとか取れる程度の長さ、解いて直すかどうか悩んでいます。
残布もあるので、胴で継げば丈を長く出来そうですが、ウールにそこまで手間をかけるかどうか。

気に入っている、でも普段着。
気持ちの鬩ぎ合いです。

この日も着ようとしたら袖の身八つ口のところの糸が切れて、袖がだら〜ん。
古いから糸も弱ってきているみたい。
そういえばこの間は裾の糸が切れて、べろーんとなってるところを踏んづけてアブナかったし。

あっちこっちガタがきてる。
でも母が若い頃から着てるんだから、ご老体で当然ですね。
生地がなんともないのは奇跡なのかも。

「 昔の物ってホント丈夫だ・・・ 」
って、着物に限らず思う機会が最近増えているのです。
色々な物が高かった時代は買い物が大変だっただろうけど、丁寧な品物と丁寧に付き合う日常って、必ずしも貧しいと言えない気がしました。
posted by AKA at 19:26 | 着物コーディネート 普段着