衿元に目立つ柄をもってくると、顔との相性が合えば素敵で良いけれど、無難かどうかは柄次第。
縦縞などは身体の中心から対称に配置するのと、同じ向きで持ってくるのでは印象が違ったように見える着物も多いです。
私は同じ向きにするのが好きみたいです、例えばこんな感じで。
衿だけでなく、イメージを何度も描いて仕立てたほうが良いですね。
袖は付け替えられますが、身頃はそうはいきませんので。

母のものだった着物。
シンメトリーに仕立てるのが好みのようで、大抵そうなっています。
違う着物もそうなっています。
しかし、この柄合わせはアイビーのVネックの様ではないか?
私だったら、太めの縞ラインを衿淵に出すより、花織の模様のほうで当てたほうがスッキリすると思ったのですが・・・
母は胸元にポイントがないと寂しいと思ったのでしょうね。
「 それならば、更に強調してしまえ 」
そう思い、橙色のストライプの半衿を合わせました。
案外、柄が喧嘩せずに馴染んだように思います。
袖はパイピング仕上げの様に見える。
袖については肩に分断するようなラインがくると、腕が短く見えるのでこれはしかたがないと思いますが・・・
模様によるので一概には言えませんが、シンメトリーのほうがスッとしてモダンな感じに。
アシンメトリーは優しく穏やかな雰囲気がするような気がします。
私は身長もあるので、シャープにならないよう非対称に崩すことが多いです。