確実に背中に2枚増えるわけですからね。
( 正確には、表帯地・芯・裏帯地が1往復で6枚増えるという事だけど )

最近、真夏に袋帯必須という場に出かける機会は無いので、短く切っちゃうことにしました。
全通柄なら、長くてもフワッと変わり結びにしたりして、背中が熱くならないよう工夫も出来ますが、長いお太鼓柄はただ暑いだけ。
帯は夏用以外も手入れや作り変えしたいものがけっこうあるので、できるだけまとめてやってしまう事にしました。

着物を作れない9〜10メートルという残布になってる紬も、半分くらい使って半幅帯にしました。
柄の面白さはないのですが、浴衣が派手柄の時には合わせやすいし、爽やかな感じの色です。
長〜く作ったのは、変わり結びをする為だけではありません。
実は最近、半幅帯の胴巻きを通常の2回ではなく、3回巻くのが好みになったのです。
真夏は暑いので、そうするかどうか分かりませんが・・・。
半幅帯の後の結びを貝の口とか、こじんまりする場合は関係ないのですが、ちょっとボリューム出して結んで、固定する紐とかを全くしないと、時間とともに “ だらーん ” と重みで結んだ塊が下がってくるんですね。
体型とか補正とか、色々他の要因もありますが、半幅を使う用途が、普段着とか、簡単にとか、楽にとか、そういう場合が多い。
半幅が崩れないようにあちこち補正したり、紐でギュウギュウ結んで固定するなんて、いっそ半幅じゃなくてもいいじゃないか?な状態で、全然楽じゃなくなる。
要するに半幅の結び方からして、結びが下がるのは、胴巻き部分が結びの重さを支えられないという単純な理由なんですから、ソコを1巻き多くして硬くすればいいだけの事です。
昔の分厚いしっかりした半幅帯なら2回巻きで問題なかったのかもしれませんが、あんな “ 武家の奥方 ” みたいな重厚な半幅は文庫結び用で、扱いにくくて好みじゃありません。
最近の芯は軽いので、3回巻くことで重いとか、圧迫感で苦しいと感じた事もないし、変に結び目が下がって、引っ張られるような重さを感じるより楽なくらいです。
補正無し、帯板も無しで自力でお腹に留まっている感があって、家の中などでは動いても崩れず具合が良いということに気がついたのでした。
紬程度の薄い素材の半幅帯なら、「 あれ? 3回巻きにしている? 」 って、人が見て分かるような違和感はありません。