和装はアイテム別に形状が同じなので、洋服以上に組み合わせのパターンが作れます。
沢山の色や柄を持っていれば持っているほど、掛け算的にコーディネートパターンが増えるのは確かです。
だからついつい
「 こんな帯があったら面白く着れそう 」とか
「 新しい帯に使った事ない色の帯揚げを合わせたらどうなるだろう 」とか
もう、どこで止めたらいいのか自分でも分からなくなるくらい、あれこれ増えていく危険が潜んでいる。
幸い私の場合、保管場所もお金も限りがある。
どこまでも追い求めるような事はできないから、そこは洋服のような感覚で
「 ワンシーズンで◇本あればボトムスは着まわし十分! 」
っていう具合の線引きを、徐々にしていきたいと思っています。
着物で枚数を少なく色々楽しむなら、簡単なところで所有する色をセーブするって方法は有効。
そういう単純な方法から実践してみよう。
これは実家に未仕立てで放置されてた母の夏帯。
昭和っぽいデザインと、あまりに素っ気ない色柄なので、特に使いたい気分にならずにそのまま放置してました。
そもそも着物を頻繁に着ようと思い立った時、【 家にある着物をどれだけ自分好みに着れるか 】 というテーマを掲げていたような気がする。
そのテーマからすればこの帯こそ、少ない夏のアイテムを自分らしくどうにかする格好のターゲットではないか!
早速限られた夏の小物の中で使えそうな色をピックアップして、色の候補を絞ってみました。
夏着物はブルーやイエローが多いので、相性の良くてあまり主張し過ぎないのはこの辺りの色。
同じような色の絹糸を選んで、帯にチクチクと大小の水玉を散らしてみました。
お太鼓部分は片側に寄せて刺繍を足してこんな程度で。
胴前はパラパラと散らす感じ。
もともとグレートーンで色が無いから、何でも合わせられるといえばそうだったのですが、持ってるカラーとリンクしていたほうが、意図したコーディネートっぽくなるので、全体のバランスは良くなるんじゃないかと思います。
着物というからには、それなりの価格を支払っていまコレが手元にあると思うと、出来るだけ知恵を絞って活かす工夫をしてみたい。
その結果、眠っている物が少なくなってコーデの幅が増えれば、今あるもので十分満足するんじゃないかな。
来夏には仕立ててデビューさせるつもりです。