2009年03月31日

着物で温泉旅行

温泉旅館に泊まる時に着物を着ていくと、はだけたり寒々しいから苦手な旅館の浴衣も、着物の下着があるから暖かく過ごせるのです。
食事の時に、崩した脚が浴衣から見えちゃったりする心配もない。
お風呂の前に着物を脱いで翌日帰る時に着るだけだし、大抵鏡台が置かれているので何の面倒も不自由もありません、むしろ着物と浴衣は色んなものが兼用に使えて便利なくらい。

山の中に行く時は、アースカラー系で紬の着物を選ぶ事が多く、帯と衿は明るめの柄にしています。
風景に馴染むような色合いを・・・と思って選んでいるのですが、いや、いくらなんでも馴染みすぎちゃったかも?

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今回は私の誕生日プレゼントに、猿ヶ京温泉にある 『 旅籠屋丸一 』 へ友人が招待してくれました。
こちらのお宿は10室のみで、その内1室が茶室になっています。
もちろんちゃんと茶室として利用可能なものですが、偶然私達に割り当てられた部屋がその空間でした。( 室料は均一 )
建物に囲まれた中庭に、かなり大きな枝垂桜と離れの2間続きの茶室。
障子だけでガラス窓はもちろん雨戸も無い窓もあるので、真冬だったらかなり寒いかもしれませんが、これからの季節はなかなか面白い空間だと思います。
茶室の障子を開けると庭が眺められて、出入りもできます。
泊まる部屋でプチお茶会などしてみるのも面白いイベントになりそうですし、持込なども厳しくなさそうです。

旅籠090331_2.jpg

こちらはフロント?
いえいえ、蔵を改装したお風呂場のお休み処です。
小さい規模でエコノミー料金ながらも、ファシリティーに不足はないし、工夫や趣向が色々ある宿でした。
posted by AKA at 12:55 | 着物いろいろ話

2008年12月03日

秋は着物で京都旅行

京都の紅葉.jpg

こういう景色を前にすると京都はやっぱり秋がいいなぁと思ってしまいます。
混むのは分かっていても懲りずに来てしまうんですよね。
京都の紅葉は例年11月後半〜12月初旬が見頃で、今年の紅葉は若干早めかもしれないと感じましたが、場所によっては今週くらいは楽しめそうです。

一週間の滞在となると持っていく着物に悩まされます。
しかもお天気があまり良くないという予報だったので・・・
小紋・紬・ウールの三枚の着物を選び、小紋と紬とウールに共通で使える帯を持たないと荷物が膨大になるので、染帯と縞柄で光沢のある帯にしました。

着物081203.jpg

この日は雨が降りそうなのでウールの枯葉っぽい植物模様の着物に紅葉っぽい色合いの縞帯にしています。
この帯は“ 白ベースの暖色系/青ベースの寒色系 ”のリバーシブルの袋帯で、旅行などには名古屋帯より畳みやすくて便利です。

写真の場所は永観堂。
白壁に模様がありますが、これは生モミジなんです。
誰かのイタズラかな?って思っていると、若いお坊さんがモミジを拾い上げ、手にしたバケツの水にくぐらせ壁にペタッとしています。
ちゃんと隣に先輩のお坊さんがいて、「 この辺が足りないから付けろ 」とか指示してました。
なかなかキレイで面白いアイデアですねー。

posted by AKA at 12:48 | 着物いろいろ話

2008年09月19日

油絵みたいな着物

着物をキャンパスにしたみたいに、絵画的な柄の着物が流行った時があった。
“ アルプスの風景 ”とか“ 東山魁夷風 ”とか・・・やたら叙情的な雰囲気で具象的な感じの訪問着を見たことあるし、多分この2枚もそんな時代の花模様だろうと思います。

縮緬着物080919.jpg

着物は 「 古臭くて着れない 」 と言うような事はあまりないし、短期間で目まぐるしくスタイルが変わっていく洋服のような変化はないけれど、やっぱり柄の流行ってあるんですよね。
母のお下がりの高度経済成長時代の小紋柄の着物は、私にはコーディネートしにくい物が多い。 ( 母個人の箪笥事情かもしれないが )
着物だけ単品で見るといい柄だと思うのだけど、『 この着物にはこの帯 』 みたいにピッタリ収まるもの以外の組み合わせを受け付けない感じがする。
当時の趣味性を追求した結果かもしれないけれど、それに比べると最近の着物の柄はあっさりしている。
着物は滅多に着なくなったから、1枚で何通りもコーディネートしやすくする為か、洋服の人達の中にいても溶け込みやすくする為かもしれない。

そういう今の流行からすると、この花模様の縮緬は着物にしたら自分も周囲も困惑するほど派手だろうな・・・
植物が絵画的にコッテリ表現されてて個人的には凄くスキな感じなんだけど、妥当な結論は帯に仕立てる方向性でしょうね。

お召し・紬などとコーディネートはしやすそう!
旅行に便利なように腹合わせにして、帯一本で二通り楽しめたら便利だ♪

そういう使い道を思いついたところは良かったけど、同化するぐらいあまりに似た感覚の柄で、昼夜帯みたいにしても昼夜の違いなんて無さそうだ。
表でも裏でもどちらを使っても、全体的には似た雰囲気のコーディネートになる腹合わせの帯なんて、便利かどうか微妙ですよね。
posted by AKA at 17:57 | 着物いろいろ話

2008年08月25日

日本人のアールデコ

欧米にアールデコ様式が流行っていた時代、日本でも “ アールデコの着物 ” を着て生活していたのだから、チュニックが流行ると世界の主要都市はみんなチュニック・・・みたいな流行の共有は昔もそうだったんだ、と当時の通信の不便さを考えると意外な感じがします。

アールデコ080825.jpg

アールデコ建築・芸術など上流階級の人々に限った流行ではなく、服飾関係、しかも洋装ではなく着物の世界がアールデコっていうのが、新しモノ好き精神と日本的物づくり精神が感じられて、いかに流行モノに敏感だったかが分かる。
こんな楽しいデザインの物を着て暮らせたのなら、この時代に生まれたかった。

アールデコのデザインが好きです。
沢山あったらさぞかし面白い物を毎日着て過ごせるだろうな。
図形的、幾何的っていうのがそもそも気持ちにしっくりくるのかもしれません。
華麗に花模様を描いたアールヌーボーの世界も素敵なのだけど、アールデコはなにか突拍子もないデザインが多くて見るのが楽しみなんです。
「 昔の日本人ってこんなの着てたのか! 」
ってビックリするデザインの世界がテンコ盛り。
以前見たのは “ ゴルフをしてる風景の着物 ”“ スキーをする女性の柄 ” など、着るのを怯むくらいすごいテーマがアールデコ調に仕上げられていて、模様はなんでもアリなんだな・・・と感動すらしました。

もちろん、かんざしや小物も当時はアールデコスタイル。
一番自由なデザインが展開されていた時代かもしれない。
それに比べたら、開放的になった今の日本の着物デザインは、一番質素で簡便な図案で仕上がってるなと感じるくらいです。
posted by AKA at 12:47 | 着物いろいろ話