2017年02月26日

雛人形

先週、雛道具を整理しました。
七段飾りは飾るにも保管するにもとにかく場所が占有され、思い切って処分することに。
一人の女性の厄払いの為の身代わりなので、誰かに譲ることは出来ませんから、いずれ整理するしかありません。


でも結局、親王だけは廃棄する決心がつきませんでした。
一番お気に入りだったのは五人囃子でしたが、まさか五人囃子だけ飾る訳にはいかないので諦め、内裏雛だけいよいよ保管不可能になるまでは手元に置くことにしました。


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内裏雛だけなら家具の上にも簡単に設置できるので、今後は気軽に飾れそうです。
親王台は置き畳の下に漆の囲いがあって、更に高々と人形が持ち上がっていましたが、その囲いは相当な大きさだったので廃棄。
お雛様といえば " ぼんぼり " も必須アイテムでしょうが、こちらも諦めました。


雛飾りの設置と撤収は両親と私で、日曜日を費やして作業していた記憶があります。
台の組み立て・解体、漆の道具を磨いたり、人形をブラシ掛けして、全部和紙にくるんで防虫剤をいれたり。
大騒動でしたが、人形に触れるのは出す時と撤収の時だけだったので、手伝うのはとても楽しみでした。
二体だけなら手入れは簡単ですが、何かとても淋しい気持ちがします。
posted by AKA at 12:52 | 着物いろいろ話

2016年12月29日

お正月の着物選び

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何度年末を迎えても、一向に余裕をもって年を越せないです。

走り回るような12月というのは、なるほど、回数こなしてもどうにもならないのでしょう。
それでも、少しづつ新春モードに切り替わってきました。


さて、お正月にはなにを着よう。
最近は迎春ムードに乗じて、派手めの古典柄を着ることが多かったけど。

とりあえず、箪笥の中であまり日の目をみないたとう紙を開いてみます。


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気に行っているけど登場しない着物!
着た〜い。
帯も選んでみる。


問題は訪問着、っていう事なんです。
初詣に訪問着・・・。
目出度い、おめでた過ぎるくらいに。


以前は初詣に振袖姿っていましたよね。
それからすれば、ハレ着でも意味合い的には良いかもしれないけど、今は初詣に振袖姿の女性ってあまり、というか全く見なくなってしまった。
お正月の振袖姿はテレビの中と大発会だけの世界になってしまってる。


きちんとした姿というのが大袈裟でやり過ぎと捉える風潮があるように思えるので、なかなか正装の出番がない。

この着物はダルトーンの模様なので、年齢相応の貫禄がつけばお正月は問題ナシかな?
まだ何を着るか思案中です。
posted by AKA at 16:45 | 着物いろいろ話

2015年10月26日

着物の歩き方で思うこと

秋になると京都の特集が組まれる事が多くなって、着物で京都を散策しよう、という話題を良く目にします。
そんな中、

「 京都のお寺は山や坂になってて階段も多くて、実は着物は大変! 足が痛くなる! 」

っていう意見を聞きました。
思えば確かにそのとおり。


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以前こんなどんよりした雨の日に神護寺に行った時の事を思い出しました。

神護寺は京都のお寺の中でも山深い立地に部類すると思うのですが、ちょっとした登り降りをしないと行けません。
もちろん石段は歩きやすいようにわざわざ改修されていませんから、雨になると石が滑って歩きにくくなります。


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ずーーと続く石段を雨用の二枚歯の下駄で降りていた時の事。

追い越した若いカップルに「 着物なのに早ぇ〜 」 と抜きざま言われ、
おばあちゃんからは「 どうしてそんな下駄でスタスタ降りれるの 」と聞かれたり・・・

その時は全然分からなかったのだけど、登山のような感覚で下っていた事は確か。


普段、靴を履いて歩く時ってふくらはぎを使っているような気がするんです。
歩き過ぎるとふくらはぎがパンパンになるって言いますもんね。


" 着物で初めて外出 " っていう方の歩き方は靴と同じような足運びになることも多くて、それだと草履や下駄は指の間に紐を挟んでるだけだから、足を踏ん張り続けて疲れちゃいます。
しかも、靴と同じ様にふくらはぎで歩くと、足を真っ先に前方に出して着地点に向かって体を運ぶというフォームになるので、着物の裾がバッサバッサと翻ります。


着物でどう歩くべきか、については私が偉そうに意見を述べれませんが、私的感覚では登山の基本的な歩き方には案外着物の歩き方と共通している事があるように思いました。

着物で歩く時も登山の時も意識して歩き分けてるつもりはなかったけど、自然にやっていた事を振り返ると似てる感じがします。


山の場合

●手を振らずに歩く
●歩幅は意識して狭いピッチにする
●段差でもギリギリまでの高さしか足を上げない
●太ももから体全体を前に出すようにする


太ももから体を出すというのは、感覚的には胴体がまず先に出てそれに膝から下を付いてこさせる感じです。
軸足の大腿筋を使って前に体を押し出して歩くんです。
前に出る足の方はほとんど着地させる以外に力は入れません。
体幹を意識する事になるので、胴体は地面に対して概ね垂直を保てて、足裏に全体重を委ねる事がなくなります。
それによって傾斜や足場が不安定な山道でも転ぶ事なく安全に歩けるのです。
体の下には必ず脚がありますからね。

着物の時にも、この歩き方だと胴体だけをそれほど前には突き出せないので歩幅は広くできません。
体が歪まず、胴体が真っ直ぐのままなので着崩れを防ぐことが出来ますし、足の疲れも軽減できます。
( 慣れないと太ももにくるかもしれないけど )


でも・・・階段と下り道は良しとして、問題は急坂の登りですね。
これは歩行次第で何とかなる事かどうか・・・草履も下駄も踵のホールドがありませんから足袋だと滑っちゃう。

時代劇の旅姿だと鼻緒と足首を紐で固定するみたいだけど、今時、ワラジみたいなことするわけにもいかない。
その時ばかりは足袋ウラに滑り止めの吸盤が欲しくなっちゃいます。
posted by AKA at 16:42 | 着物いろいろ話

2014年07月07日

和裁材料が入手しづらい

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今になって真夏の着物を縫ってます。
早くしないと梅雨が明けちゃう!

今年も綿着物として着れそうな絞りの浴衣を、と思っていたのですが、正絹の中では手入れが楽そうな紗の着物を1枚増やす事にしました。


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流水紋とか定番な透け方の物は持っているので、もっと地模様って感じの着物がいいかも、ということでこんな感じの反物。
レースっぽい雰囲気です。
色も無難なクリームイエロー系。

夏はちょい大胆でもいいかなぁ・・・と半信半疑ですが、でっかい水玉。


それで、縫い始めようとして気づいた。

「 背伏せがない〜 」

和裁を仕事にしていないし、縫う着物によって使う色は当然違うからストックなど買っていない。
浴衣なんかは背伏せは付けないし、ウールは羽二重を付けてしまうので、すっかり失念してました。


最近まで、近所にある昔ながらのボタン屋さんや糸屋さんってところで必要な時は買っていたのですが、大型手芸チェーンが台頭する昨今、それらの昭和から数十年っていうお店は全部閉店してしまったのです。

一応近くにあるオカダヤに電話してみました。


「 背伏せは扱っていらっしゃいますか? 」
『 はっ?もう一度お願いします 』
( 聞き直された時点で無いのだと直感しましたが )
「 あの〜、" 背伏せ " です 」
『 それはどのような物でしょうか? 』
和服の背につける力布の事ですと説明して、それを思い浮かべられる知識がありそうもなかったので、
「 和裁の材料ですが、無いのですね、ありがとうございました。 」
と背伏せの説明もせず会話を終了しましたが、トーカイに電話しても同じ会話になりそうな予感がして断念しました。


流石にこんな薄い反物の場合は羽二重だって厚くて納まり悪くなりそう。
代わりになりそうな布を家中ひっかきまわして探す事1時間。

羽二重とオーガンジーの中間くらいの厚みの布をようやく発見。
グレーだったけど。
同色じゃなくても、今や背伏せは入手困難品となっている事を知った直後でしたから、せめてグレーで良かったとありがく思ったほどでした。


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背縫いって真っ直ぐ縫うだけなのだけど、背伏せの張りが甘いとお尻が伸びたり、張り過ぎると綺麗じゃなくなったりして案外気を使う部分ですねぇ。


表から見たらグレーはそんなにひびかなかった。
この布が無かったらわざわざネットでお取り寄せだったかも、よかったぁ。
これからはベージュとかダークグレーとか、汎用性ありそうな色の背伏せはストックしておいたほうが良いって事に気付かされました。

今のところ絹手縫い糸などは置いてあるようですが、母の糸箱のようなグラデーションになるほどの色数は店頭には無かったです。

この先どんどん材料も道具も入手しにくくなるのでは? と少〜し不安。
posted by AKA at 18:12 | 着物いろいろ話