2021年06月29日

表より美しい 裏の世界

展覧会直後から家族の不調が続いて、ブログの更新を怠ってしまいました。

着物整理に伴い、展覧会ではマイバッグご持参で着物を買いに来ていらして頂き本当に感謝しております。
その時は羽織などの選別が間に合わず、今もコツコツと箪笥を引っ掻き回してあれこれ確認中です。


そんな作業をしていると、好みの柄が奥のほうから現れたりします。
「 この柄すごくいい! 」
と手に取ると、それは大抵は羽裏だったりします。

「 うーーーん、どうして表地でこういう柄の着物無いんだろう 」
スベスベとした生地を眺めながら何か別の部分に使えないか考えてみたところで、腰上と袖の寸法しかないのですから、何にするにも寸足らずです。


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黒羽織もほとんど着る機会がありません。
綺麗な孔雀の柄も身につける機会が無かった。

でも考えようによっては、裏地の楽しみを満喫するのはこれからなのかもしれませんね。

元々単調で地味な男性の着物で、遊び心を満たすために裏地が発展していったことを思うと、これから歳をとって着物が地味になった時、乙女心を目一杯埋めてくれるのが裏地となっていくかもしれません。
posted by AKA at 22:24 | 着物いろいろ話

2019年06月18日

和裁の道具

かなり年季の入った私の和裁道具。

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祖母のものだったり、母の物だったり。
ほとんど家にあったものを使っていて、自分で買うのは糸とか針とかの消耗品だけなので、どのくらい前に購入したのかも不明なものばかり。

あとどのくらい使えるのか全く分からないし、現時点でも既にベストな状態じゃないかもしれない。
しかも、新品を使ったことがないから、ベストな状態っていうのがどういう状態かそもそも分からないという始末です。
ヘラは特に怪しい。
変色しているし、どのくらい鋭利なのがいいものなのか?

新品をネットで見てみたら、
骨製はメーカー廃業につき廃盤・・・とか、あっても1本5千円以上する!
ひぇ〜
印をグリグリって着けるものがそういうお値段ですか。
動物から作るんですものね、お高くて当然といえばそうですね。

骨のヘラ屋さんは廃業か・・・ちょっと悲しい。

プラスチック製だと300円くらい、何という価格差。
でも手に馴染まなそうだし、絹には優しくないイメージがする。


背伏せが手に入らなかった時も「時代だな」って思ったけれど。
京都の針屋さんとか、絹の手縫い糸は大丈夫かしら?とか、どんどん不安になってくる。
とはいえ、生涯分買っておくというわけにもいかないので、民族衣装が絶滅しないことを祈るのみです。


posted by AKA at 22:01 | 着物いろいろ話

2017年10月24日

きものものの

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きものものの−その弐 、無事終了しました。
生憎の雨続きの天気の中、沢山ご来場頂いて賑やかな催しとなりました。


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秋のお出かけイメージ!
自分の着物の時とはまた違った雰囲気で可愛らしい感じが素敵。


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私はウサギ帯、日本刺繍作家の飯島桃子嬢はネコ帯。
共に自分の作品の帯で。

さらに


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お揃いの帯3人でお客様をお出迎え。

料亭『猫』のスタッフか!
ってくらい、違う着物なのに申し合わせたように雰囲気がバッチリ揃ってて、可笑しい。


女子会みたいな調子でワイワイしているうちに3日間があっという間でした。
ほとんど文化祭的なノリで、もしかしたら主催者側の我々が一番楽しんでるイベントかもしれません。

また来年の10月後半に " その参 " を開催するので、私も来秋目指して制作に励みたいと思います。
posted by AKA at 23:01 | 着物いろいろ話

2017年09月12日

ビエンナーレ2017

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一昨日から中之条ビエンナーレがスタートしました。

素敵な鹿の絵のパスポートは、一か月の開催期間内有効で1000円 ( 安い! )
半分くらいの施設のスタンプを集めると、無料で四万温泉に入れちゃう ( 太っ腹! )
という、直ぐに元が取れてしまいそうな芸術祭です。


数週間前から右手の腱を痛めてて、着物だと手首が見えにくいので固定中・・・。
この日は作業から開放されたので少し良くなってくれるといいのだけど。

まずはメインの中之条付近から見て回ります。


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ガラスビーズかと思ったら全てボタンだった。


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言葉が溢れる教室は、まるで写真の上から文字を書いたかのよう。。


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無機質な教室と作品が合ってるネ。


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ノスタルジックな木造校舎っていいなぁ。
建物に居るだけでもウキウキした気分になります。


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農家や酒蔵や商店など、作品と空間の相性もこういう企画の見どころですよね。


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暗闇に光る仏像は多分溶けてポタポタしてるので、飴で出来ているのだと思う。
時間の経過で変化する様も面白い。


新潟の芸術祭の時は範囲が広すぎて、食事の場所とタイミングに苦労したけれど、中之条はそういう心配はナシ。
一日中見て回る時は、食事も結構重要なポイントですよね。


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マックは去年閉店しちゃってファーストフードはないのだけど、田舎らしさを味わえるお店もあって、ジャンルを問わなければまぁまぁ食べる所はあります。
群馬ですから、中之条から草津までは沢山の温泉場があって、温泉宿に泊まるも良し、立ち寄り湯で気軽に疲れを癒して帰るのにも便利です。


ビエンナーレは全部回るとなると3日くらいは必要かも。
また作業の合間に見にこれたら、次は四万温泉のエリアに行ってみたいです。
posted by AKA at 00:05 | 着物いろいろ話