2010年02月20日

二部式帯の結び方

前回作り方を記載した二部式作り帯の結び方を一応ご紹介しておきます。
普通ポイント柄の帯はお太鼓結び用になっているので、柄出しの関係で角出し結びには出来ない場合が多いですが、この帯なら結べます。

作り帯100220.jpg

帯を胴に巻くのには “ 関東巻き(時計回り) ”と “ 関西巻き(反時計回り) ” がありますが、自分の巻き方が決まっているのなら、両面帯の場合、裏表で柄出しの位置を変えましょう。

― 胴を巻く ―

帯結び1.jpg 帯結び2.jpg

・後から二重に巻いて紐を結びます。
 45cmは長めに見えますが、長いほうが扱いやすいです。
・結んだ紐を帯の中に入れ、お太鼓が乗るように上部にタオルを入れます。

― お太鼓結び ―

帯結び3.jpg 帯結び4.jpg

・お太鼓側に付けた紐を結んで “ て ” の部分を作ります。
 名古屋帯のような山の部分が出来るので、そこに枕をあてて背負います。
・角出し結び兼用なので “ て ” は少し長めですから、中に畳んで下さい。

― 角出し結び ―

帯結び5.jpg 帯結び6.jpg

・まず“ て ”を蝶々のカタチにして、付いてる紐で結びます。
 背負い紐や帯揚げで背負います。 
 角出しや銀座結び用の背負い紐というのもありますね。
・蝶々結びと背中の間に綿を入れた小さな枕を入れるとふっくらします。

角出しや銀座結びは普通の帯を巻いてから、後で蝶々を作ろうとすると、見えないので左右対称にならなかったりしますが、これならそんな事にならず楽です。

両面使える二部式帯 作り帯の作り方
posted by AKA at 12:34 | 着物のお手入れ 着付け

2010年01月14日

帯締めのお手入れ

帯締めの両端にあるフサの部分は、ボサボサになってくるので定期的にチェックして直しています。
長く使っていたり、まとめて収納していると房は乱れてしまいがち。
最近は “ 房カバー ” という着物グッズも売っているようなのですが、本数が多くて全部につけるとしたら結構なお値段に。
費用を別にしても日々の収納となると、私のような不精者は使って収納の度にいちいち房にカバーを着けて・・・なんて事は実行出来るとは思えないので、まとめて手入れするほうが向いています。

帯締め100114_2.jpg

それでは、乱れた房の直し方。
房部分の少し上を持って、房が下がるように帯締めを持ちます。
そして房にだけアイロンのスチームを当てます。
スチームを撫でるように当てたら、手で房を慣らすという動作を繰り返します。
髪の寝癖を取るような要領で、房をブローしてあげるのです。
写真のくらいボサボサでもちゃんと真っ直ぐになりますよ♪
( というか、ここまでボサボサのまま放置してた私って・・・不精以前の問題か? )

いきなり台においてアイロンを押し付けるような事をするとクセを固定してしまうので、最初は宙に浮かせてスチームを当てて下さい。
他の部分にスチーム当てると縮む原因になるので気をつけましょう。


作業のために帯締めの引き出しを引っ掻き回していたら、極太2色の古い帯締めが出てきた。
昔の太い帯締めって、アンティーク着物のコーディネートには可愛くて良いのですが、このコンビって色合わせが唐突で出番がない。
よく見れば、三分組紐2本を一本にして間を縫ってあるだけ。

帯締め100114.jpg

解いたら個々に使えそう・・・帯留用の帯締めに丁度良い幅になりそう・・・無地の帯締めになるから着物合わせは楽。
昔の帯締めは短いので、帯留用には丁度良い。

あまりに安易に作られているので、祖母が自分で作ったのかと思ったのですが、外してみたら、房を太くするために足し房も入っていたので、ちゃんとこういうデザインで作られた物だったみたいです。
この帯締めも房を整えたら、初めから三分紐だったみたいにちゃんとリメイク出来ました。
posted by AKA at 12:40 | 着物のお手入れ 着付け

2009年11月16日

設備もないのに漆の修理

アールデコスタイルの薔薇と蝶がモチーフになった簪。
カワイイ・・・・けど、螺鈿はクラックやカケや剥離、漆は濁りあちこち剥れ。

一部のカケ程度で全体的に問題ない状態が保たれているなら、1万円以上しても修理に出すだけの価値があるのでしょうが、この簪は全体的にダメージが大きすぎてそんな状況でない外見でした。
だけど魅力的な要素もあって捨てるに捨てられない。
そういう微妙なオーラのある品物って厄介なんですよねぇ。

これはダメなのかも?と思いつつも、普段使いとして最後の時間を過ごさせてあげたいなぁという気持ちもある。
そういう開き直りと、あまりに極度の勿体無い精神から、自分で漆がけにチャレンジすることにしました。

かんざし091116.jpg

密着する手袋を着けて漆を搾り出し、「 こんな事まで始めちゃったよワタシ 」 と自分を嘲りつつ、思ったより普通に塗れるじゃないかと、あまりに手軽に終了したのが意外だった。
濁っていた螺鈿部分の貝を極細かい耐水サンドペーパーで磨いてから漆を塗ったので、職人技とはいかなくても黒々としてると案外何とか使えるのではないか? とちょっと嬉しくなった。

だが喜んだのはここまで。

何日置いても乾かない。

どうして調べてから作業しなかったんだ? と自分でも不思議だったけど、「 塗ればいいんでしょ 」 くらいの適当な気持ち100%だったので、バカとしか言いようがない。

“ 漆は塗るより乾かすのに最も技術を要する技法 ”
“ 漆は湿度80%前後を保たないと乾かない ”

という事実を知ったのは塗っちゃった後。
どうすんだ?
このパサパサと言っていいくらいの秋空の中、湿度80%をキープとは。
しかも温度は25℃程度、空気が動かない状態を保ち、水滴が漆に付かない状態にする、となっている。

簪091116.jpg

必要は発明の母というが、人は追い込まれると何とかするものです。
水を入れた透明なピッチャーにさらに容器を入れてそこに簪を固定し、布巾で水滴が落ちないようにしてから蓋をして、暖かい場所で温度が上がるように設置しました。

あんなに何日も乾かなかったのに1日で乾きました。
小さい物で良かった・・・。
そう思った後、冬の準備でランの温室を設置していて、「 ココがあったじゃないか!しかもサーモスタットも完備してるし・・・ 」 って事に気付いてがっくりした。
下駄の修理の時は、是非温室を試そうと思いました。
posted by AKA at 12:47 | 着物のお手入れ 着付け

2009年10月22日

帯の汚れをメンテナンス

帯って胴・お太鼓・タレが表に出るから汚れやすい。
先日染め帯の色移りをどうにかしたことはお話しましたが、それをきっかけに別の帯のお手入れもしてみることにしました。
もともと帯は締め捨てって言うくらいですから、着物みたいに染め変えて使うとかそういう意識があまり無かったけれど、案外何とかなる?って気分になっています。

気のせいでなければ、塩瀬が特に汚れが目立ちやすい気がするのです。
塩瀬の帯で、 柄の“ ヌキ ” の部分の白地がなんとなくくすんできた物があったので、見苦しくなってるくらいなら酷くならないうちに “ ノセ ” で処理しちゃうことに。

帯091022.jpg

写真の帯はお太鼓部分で、真っ白な柄のアウトラインは捺染用の白で丹念に色付けしたものです。
白は染めムラになりにくいので、比較的やりやすかったです。
汚れでぼやけていた柄がくっきりしました。

それで終了でも良かったのですが、いつものやりたがり精神がフツフツと湧いてきて、金糸の淵どりを入れ、花びらの中央を雄蕊風に粒々にする事にしちゃいました。
雄蕊を相良刺繍みたいに玉縫いにしようと思ったのですが、大変過ぎ・・・。
早々に断念して、ビーズ刺繍でやり直ししているところです。
posted by AKA at 11:00 | 着物のお手入れ 着付け