2015年02月02日

半衿の洗濯 ベンジンでセルフクリーニング

正絹の縮緬に手刺繍という手入れの厄介な半襟。
一枚のクリーニング代は1000〜1500円が相場。
大きさはスカーフの三分の一なのにねぇ・・・

一番安く済ますとしたら、長襦袢のクリーニングの際に、洗いたい半襟をしっかり衿に縫い付けて、一体として処理してもらう事です。
そうすれば長襦袢代だけで済む。( 但し、折跡はついてしまうだろう )

でも、もうちょっとカジュアルに使用頻度の高い物はどうするか?


やっぱりベンジンしかないですね。


部分的に付けると上手く汚れを処理できなかったり、拭いたり、叩いたり、むしろダメージが心配。
ということで、クリーニングと同じ方法で処理します。



@ まずは対象となる半襟の刺繍の端の方にベンジンをちょっと垂らして、色にじみなどがしないかパッチテストします。


A 大きな広口のビンにベンジン500ml(1瓶)を移します。

ベンジン150202_1.jpg


洗う物を入れても余裕があるくらいの大きさ瓶を用意しましょう。


B 半襟をその中に放り込んで蓋をします。
 ビンの蓋を長く開けているとそれだけ中身が揮発して減りますので、テキパキやりましょう。
 
ベンジン150202_2.jpg


そうしたらビンをしっかり掴んでシェイクします。
軽い汚れなら10秒程度で大丈夫かな・・・・。

取り出す時はヘアカラーの時に使うような手袋をして、絞りながら取り出します。
ビンの口が狭いと絞る事が難しいので、次回の分が少なくなっちゃいます。


ベンジン150202_3.jpg


洗浄が済んだベンジン。
汚れか? 生地の色か?
このくらいなら3回はいけそうです。


揮発性の物なので、30分もあれば乾くので、その後アイロンで仕上げます。

半襟150202_4.jpg


ムラとか縮みは無く仕上がります。


数回は使い回しできるとはいえ、汚れ部分を拭くというやり方に比べれば、全く豪快な使い方です。
でも、クリーニング代を考えれば格段お得だと思います。
私の場合、対象となる半襟は正絹縮緬に限られるので、気になりません。
むしろ正絹の半襟に輪ジミを付けたりするリスクの方が怖い。


くれぐれも火の気の無い場所で行って下さいね。( 無論保管も )
posted by AKA at 18:09 | 着物のお手入れ 着付け

2014年05月04日

紬を洗う

着物に関する作業のあれこれが停滞しているので、ガッツを出して消化していこうと気合を入れました。


夏物の準備をしたいところですが、まずはウールと紬で単衣にしようと思っていた反物をやっつけることにします。
糸の色が違っても、複数枚一度に縫えば効率も多少は良いでしょう。


格子着物140504.jpg


ウールは去年洗ってストックされているので、残すは紬。
藍染のものは、洗えるようにするかどうかにかかわらず、洗い張りしてから仕立てるほうが無難と言われてます。
ましてや単衣シーズンに着るのなら色移りの危険性も増しますよね。


今回は切ってから洗うことにしたので、一番丈が短い袖部分から洗濯します。

片袖1枚だけ、 1尺3寸 + 縫い代1寸 + 余裕分1寸強 を切ります。
柄出しの関係で111cmを洗ったところ、仕上がりは109cm。

111 ÷ 109 = 1.0183
これがこの反物の収縮率なので
168cmの場合は
168 × 1.0183 = 171cm の長さが必要となりますね。

勿論、若干の誤差もあるので、出来るだけ余裕をもって切るほうが良いでしょう。


紬を家で手入れできるように、反物を洗ってから仕立てる方はまれだと思います。
絹は何度も水を通すと光沢が失われてしまいますから。

でも、
洗い張り派の母の単衣より、たまには洗っちゃう派の私の単衣のほうが、汚れもシミもアクも無く、美しくキープされております。
私は光沢よりも清潔さを重視するタイプなのと、かなりの洗濯好きがこのような暴挙に走らせるのだと思われますので、決してお勧めしている訳ではありません。

ただ・・・
頻繁に専門店に手入れをお願いできる余裕のある人でなければ単衣の着物を楽しめない、とか
数年に一度洗い張りするつもりで放置して、着物が取り返しのつかない状態になる、とか
そういう事を懸念して着物から離れるくらいなら、光沢が失われるほうがマシだと考えてしまうわけです。

もちろん、平織の普段着だけが対象で、撚りのある織物は絶対不可であることは言うまでもありません。
posted by AKA at 23:09 | 着物のお手入れ 着付け

2013年09月21日

秋冬着物の準備

ようやく楽に着物を着れそうな湿度になってきたのですが、心は9月の単衣ではなく、冬に向けてのウール着物の準備の方へ向かっています。

格子にオレンジと桜色と紫の色縞というハデハデの織物になったアンサンブル用の反物。
「 何かキツい色なのよね〜 」
と、しまったまま敬遠していたのです。

着物130922.jpg

紫はそのままでも良さそうな色だとして、オレンジの部分が渋くなれば、コントラストが弱くなって着る気になるかも。
アンサンブルでは着ないので、着物に必要な長さだけ切って、渋いパープルで全体を染めました。

オレンジはブラウン系でピンクはパープル系になったので、3色構成から2色になり、前より大人しくなった。

やっぱりトライカラーって大胆な感じだったのねー。

染めて失敗!って事も時にはあるので、効果に満足したところで力尽きて、アイロン作業まで辿りつけませんでした。

糊を落とすのに20mの反物を洗剤で洗って、13mに切ってからそれを染めて、また洗って。
なにせ重いんで、最後の方は気合が足らず、油断してたら乾きすぎちゃったので、また濡らすのも面倒になり、仕立て前にやり直そうと一旦終わりにしました。


乾きやすい気温の時に洗いの作業をまとめてやってしまおうと、翌日にもう一つ今年縫う予定の反物を裁断前に洗って縮ませて、アイロンをかけました。

着物130922_2.jpg

色はワントーンだけど、とっても大きい観世水の柄で、大胆かな?と思った反物。
ところが体に巻きつけたら、このくらい大きな柄のほうが無難そうなチェックなんかより、私にはしっくりきました。

反物で巻いてある時の印象と、体の高さで繋がった時は予想と違ってしまうという事は相変わらずです。

この褪せたような珊瑚色は日本色名では退紅色って言うのですが、割と顔映りがしっくりくるせいか何枚か持ってる色です。
でもこの色、とっても身分の低い人の色です。
身分で着る色が決まっていた時代には、雑役とか労働者などの衣類の色で、その身分の人を “ 退紅 ” と呼んでいたとのこと。

労働者かぁ・・・まぁ、私の実情と合っているんじゃないか? と思ったりします。
posted by AKA at 23:43 | 着物のお手入れ 着付け

2013年07月02日

縮んだ浴衣の丈直し

3回洗って、とうとうこのままでは着れない、というくらい丈が縮んでしまった浴衣。
「 一生大切に着たいくらいお気に入り! 」
という存在ではまったく無いので、その処遇に困ってしまいました。

長く着れるような模様ではないので、わざわざ直すのは時間の無駄遣いという気がしたのですが、浴衣でグレー地っていうのが次に難なく見つかるかどうか・・・探すくらいなら直すほうが早いだろう! と、渋々作業開始。
居敷き当てに共布が付いているので、それを使って胴継ぎをしました。

浴衣130702_1.jpg

共生地で9cmくらいは長くなった。
せっかく解くのだから、この際他の寸法も直すべきでしょう。
プレタの浴衣なので、本当に着難い寸法でしたから。

直す前は後幅が30.5cm・・・、これってヒップが100cmくらいの人の後幅寸法ですが、前幅は23cm。
通常の着物寸法の割り出し方からすれば意味不明です。
標準体型の人はそんなにお尻が後にだけ突き出しているのだろうか? それとも、裄をそんなに必要としているのだろうか?
でも、袖幅は案外狭かった。

既製品には既製品なりの事情も理由もあるのでしょうが、変な比率の物は体に馴染みませんので、後を狭くしたり前を広くしたり。
結局ほぼ全体の縫い直しになり、かなりの時間をかけてしまいました、溜息です。

浴衣130702_2.jpg

継いだ所は着付けると全く見えないので、多分、+10cmくらいは帯から見えずに伸ばせるのだと思います。

時間はかかったけれど、復活出来たので良しとするか。
「 物は大事に使いましょう 」
というスローガンを実行するのは大変な事だなぁ。
手数のかかるアイテムは家に招き入れないのが一番のエコだと、つくづく感じました。
posted by AKA at 19:40 | 着物のお手入れ 着付け