2008年08月22日

ビーズ 刺繍 イエローの発色

ビーズ刺繍080822.jpg

刺繍に限らず、世の中の黄色に対する選択肢は多くないと思うのは私の気のせいだろうか?
元々子供の頃からの関わりからして中途半端だ・・・“ 女の子色でも男の子色でもない色 ” ピンク・赤/ブルー・グリーンのような不動の地位が無い色なのかもしれない。

黄色系のビーズはなんだか少ない気がする。
黄色系の刺繍糸は色合いに偏りがある気がする。
ビーズはガラスなので限られた色から選ぶしかないので諦めますが、刺繍材料は糸を染めるのだから表現出来る色はもっと沢山あっていいはずなのに、なんだか明るく幼い色ばかりが目に付く。

図案のイメージに近い黄色を見つけるのが困難になると、しかたがないので糸を混ぜて調整します。
刺繍糸ならば3本取りの糸の内、1本違う色を混ぜて濃淡を作る。
あまり離れた色を混ぜるのは難しいけれど、少し暗くするとか濃くする事はできるので、そんな対応をしてみる。
欲しいのは落ち着きがあって上品でクラシカルな黄色なんです。
それなのに黄色の材料達は “ 元気をテーマにしてみました ” って感じなので温度差が全然埋まらない。

確かに周囲をみれば 「 今、黄色の服にハマッてるの 」 って人は出会ったことがない、風水では幸運色だけど、要求度や需要は低い色なんでしょうね。

posted by AKA at 12:35 | 布のアトリエから

2008年08月20日

スワロフスキーの聖地

デコ電ってパーツ貼るだけだから簡単にチャレンジできるのかな?
経験ナシ、専門書もナシ、パーツの知識ナシ、だけど試しにやってみようかな・・・と思ったのは、材料の仕入れに行く浅草橋でジワジワとスワロフスキーの問屋が増えてきて、そのキラキラパワーと乙女オーラがすごくて、すっかり洗脳されたからかもしれません。
何店か偵察するとデコパーツの種類はビーズパーツより少ないけれどかなり豊富、これは無計画だと決めるの困難だろう・・・と直に察したものの、とりあえずケータイ見つめてパターンを考える。

デコ電080820.jpg

初めてで図案もその場で考えるなら直線的なものが無難だろうし、そもそもバラだのハートだのベアーだのが貼り付いてるロマンチックな姫系デザインは所有者のキャラも必要。
という事で、できるだけ目立たない感じに・・・と全面貼りはヤメて部分柄にして色も控えめにしてみましたが、それは作業し始めてから失敗だと気が付きました。

小さいスワロフスキーを部分的に貼るのはもう大変。
この作業・・・糊付けが一番難関だったのだ。
はみ出さないように接着剤を点付けして、2〜3ミリの薄っぺらいパーツをピンセットで摘み上げて慎重に真上に落とし、上からそーーっと押しつける。
その時接着剤が脇からはみ出さないようにする頃合がまた微妙。
全面に貼るのは予算はかさむけど、糊の扱いはこんなに大変じゃないはず。
浅草橋の場合なら¥600/100粒ぐらいのものが市価¥600/50粒になるので、全面貼りならわざわざ行く価値アリですね。

一番小さいのは1.5mmくらいのを貼ったけど、終わった時には肩はガビガビで目はガンガンしてきて、もっと大きいパーツにすればよかったのに、と後悔した。
やっぱり衝動的&無計画に大量のパーツを前にすると決断誤るので、デコ電サイトとか良く見て参考にしてから買いにいったほうが良かったのかも。

背景のペン画は新柄の 『 おやゆび姫 』 ですが、このプリントテキスタイルも見てるだけで肩が張りそうな細かい柄の布ですよ、お楽しみに!
posted by AKA at 12:37 | 布のアトリエから

2008年08月08日

纏足の靴と中国刺繍

纏足( てんそく )−小さい足にするため硬く布を巻いて成長しないようにする− という中国の習慣に関しては以前からすごく興味があった。
何故特殊な習慣が長い期間続いたのか? という単純な興味はもちろんですが、何より惹かれてならなかったのが、一見残酷とも思える奇形した足を包んでいる、美しく愛情深く修練に富んだ、豪華な刺繍の纏足の靴でした。

刺繍080808.jpg

纏足という行為を、人権侵害、女性虐待と位置づけたり、賛否両論様々ありますが、私も何年か前に纏足に関するドキュメンタリー番組を見るまで、ちょっと無意味で女性にとっては過酷な習慣だなと単純に思っていました。
番組の主役は80歳くらいの老婆たち。
15センチくらいの小さいな質素な靴を履き、農作業を行っている不自由な姿は、激動の現代史の犠牲者の姿にも見えたのですが、纏足をした経緯を尋ねられた時の老女の表情を見た時、私の考え方は見当はずれだったと悟った。

「 あの美しい纏足靴が履けるなら、どんな痛みも我慢しようと思った 」
子供時代を振り返り、夢見る少女のように目を輝かせて話しをする老婆。
その表情は私が子供の頃から目にしていた、着物を選ぶ女性達の顔と一緒。
沢山の友禅染や唐織、西陣を眺め、キャッキャとした高揚した声をあげて、興奮したように次々反物を巻きつける様々な年齢の女性と同じでした。
衣類を選ぶとしても多分セーターだったらあんな表情と陶酔状態にはならないだろう、それは非日常的存在であればあるほど特別で、幸せな気持ちが増すのだと思う。

昔の中国女性は刺繍ができなければ良い家にお嫁に行けないらしいから、子供の頃から徹底的に刺繍を習って技に磨きをかけたらしい。
売れ筋デザインとかコストとかそんな感覚とは無縁な、母が娘の靴を一針一針刺す、娘は将来を思い刺す姿が目に浮かぶ。
“ 蓮 ”は連続と子孫繁栄を “ 魚 ”は出世を “ 蝶 ”は永遠の命のシンボル、それぞれの願いを吉祥モチーフに託して、デザインしていったんでしょうね。

友人からお土産にもらった栞にも刺繍が・・・とにかく何にでも刺繍をするのが中国のスタイルかしら?
posted by AKA at 17:51 | 布のアトリエから

2008年07月31日

夜色とメタリック系の革

革の魅力は天然素材が持ってる風合いとか温かさなので、光る革なんて台無しじゃない?と思っていましたが、かなり万能選手な材料だった・・・
食わず嫌いのような過ちだったかもしれない。

革屋さんの棚にある大量の革を見比べると、パールやメタリック加工の革はちょっと異質な感じで、ギャル的印象になると勝手に思い込んでいた。
しっとりとした雰囲気の革のほうがキラキラした革より良質に見えるし、黒の牛革〜ショッキングピンクの豹柄まで本当に沢山の様々な用途の革が並んでいると、判断能力低下し、無難な色のほうが使いやすいと信じ込むようになってしまう。

080831.jpg

そんな私が単なる気紛れでイエローパールのような光沢の革を購入してみた。
白っぽい色の革をダーク色のテキスタイルに合わせると、唐突な感じに革が浮くとか、布の風合いになじまないことは多々ありましたが、パール系は結構プリントテキスタイルとの相性良好かも。
『 夜 』をテーマカラーに染めた布とも問題なく合わせられる。
色の組み合わせの点から選ぶとしたらマット系よりパール系のほうが範囲が広いかもしれない。

もっと早く靴を選ぶ時の事を思い出したら気が付いたはずなのに・・・。

皆さんはメタリック色の靴を履きますか? ( すごく唐突な質問 )
実はワタシ、シルバー色の靴は定番色なんです。
少し鈍くて暗い銀色の革が好み、シルバー系の靴がダメになると不自由なので必死で探して引継ぎするのですが、個人的見解で断言させて頂きますが
「 合わない色の服はない! 」 です。
派手好きの人の趣味でしょ! とおっしゃる方、是非是非一度お試し下さい。

posted by AKA at 17:47 | 布のアトリエから
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がない ブログに表示されております。