2008年08月08日

纏足の靴と中国刺繍

纏足( てんそく )−小さい足にするため硬く布を巻いて成長しないようにする− という中国の習慣に関しては以前からすごく興味があった。
何故特殊な習慣が長い期間続いたのか? という単純な興味はもちろんですが、何より惹かれてならなかったのが、一見残酷とも思える奇形した足を包んでいる、美しく愛情深く修練に富んだ、豪華な刺繍の纏足の靴でした。

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纏足という行為を、人権侵害、女性虐待と位置づけたり、賛否両論様々ありますが、私も何年か前に纏足に関するドキュメンタリー番組を見るまで、ちょっと無意味で女性にとっては過酷な習慣だなと単純に思っていました。
番組の主役は80歳くらいの老婆たち。
15センチくらいの小さいな質素な靴を履き、農作業を行っている不自由な姿は、激動の現代史の犠牲者の姿にも見えたのですが、纏足をした経緯を尋ねられた時の老女の表情を見た時、私の考え方は見当はずれだったと悟った。

「 あの美しい纏足靴が履けるなら、どんな痛みも我慢しようと思った 」
子供時代を振り返り、夢見る少女のように目を輝かせて話しをする老婆。
その表情は私が子供の頃から目にしていた、着物を選ぶ女性達の顔と一緒。
沢山の友禅染や唐織、西陣を眺め、キャッキャとした高揚した声をあげて、興奮したように次々反物を巻きつける様々な年齢の女性と同じでした。
衣類を選ぶとしても多分セーターだったらあんな表情と陶酔状態にはならないだろう、それは非日常的存在であればあるほど特別で、幸せな気持ちが増すのだと思う。

昔の中国女性は刺繍ができなければ良い家にお嫁に行けないらしいから、子供の頃から徹底的に刺繍を習って技に磨きをかけたらしい。
売れ筋デザインとかコストとかそんな感覚とは無縁な、母が娘の靴を一針一針刺す、娘は将来を思い刺す姿が目に浮かぶ。
“ 蓮 ”は連続と子孫繁栄を “ 魚 ”は出世を “ 蝶 ”は永遠の命のシンボル、それぞれの願いを吉祥モチーフに託して、デザインしていったんでしょうね。

友人からお土産にもらった栞にも刺繍が・・・とにかく何にでも刺繍をするのが中国のスタイルかしら?
posted by AKA at 17:51 | 布のアトリエから

2008年07月31日

夜色とメタリック系の革

革の魅力は天然素材が持ってる風合いとか温かさなので、光る革なんて台無しじゃない?と思っていましたが、かなり万能選手な材料だった・・・
食わず嫌いのような過ちだったかもしれない。

革屋さんの棚にある大量の革を見比べると、パールやメタリック加工の革はちょっと異質な感じで、ギャル的印象になると勝手に思い込んでいた。
しっとりとした雰囲気の革のほうがキラキラした革より良質に見えるし、黒の牛革〜ショッキングピンクの豹柄まで本当に沢山の様々な用途の革が並んでいると、判断能力低下し、無難な色のほうが使いやすいと信じ込むようになってしまう。

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そんな私が単なる気紛れでイエローパールのような光沢の革を購入してみた。
白っぽい色の革をダーク色のテキスタイルに合わせると、唐突な感じに革が浮くとか、布の風合いになじまないことは多々ありましたが、パール系は結構プリントテキスタイルとの相性良好かも。
『 夜 』をテーマカラーに染めた布とも問題なく合わせられる。
色の組み合わせの点から選ぶとしたらマット系よりパール系のほうが範囲が広いかもしれない。

もっと早く靴を選ぶ時の事を思い出したら気が付いたはずなのに・・・。

皆さんはメタリック色の靴を履きますか? ( すごく唐突な質問 )
実はワタシ、シルバー色の靴は定番色なんです。
少し鈍くて暗い銀色の革が好み、シルバー系の靴がダメになると不自由なので必死で探して引継ぎするのですが、個人的見解で断言させて頂きますが
「 合わない色の服はない! 」 です。
派手好きの人の趣味でしょ! とおっしゃる方、是非是非一度お試し下さい。

posted by AKA at 17:47 | 布のアトリエから

2008年07月18日

グリーティングカード作り

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メールが浸透し過ぎて、カードを作って送るという機会がどんどん減っているけれど、やっぱりポストに手書きのメッセージなどが届くと、それはもう嬉しいです。
海外から送ってくれるカードなんてすごくセンス良くって、ホレボレするデザインで目に付くところに飾ったりして楽しむ事も多いです。

大量に出すという場合は無理なのだけれど、一枚だけ特別に・・・という場合だったら、ハガキやカードは小さい画面なので、それほど構図に悩まなくても思いつくまま楽しい絵を描ける。
絵じゃなくても素敵なペーパーを使ったり、押し花を挟んだり、レースを糊で貼っただけのものでも簡単に素敵にものを作れる。

ペーパーアイテムって内容を伝える以上に見た目の効果は大きいものです。
どんなカードか・・・ってことが、肝心の内容よりもインパクトを左右する場合もあるので、プライベートな用件だったとしても、常にAKA+Hらしさがないといけないかなぁ? と思っています。


posted by AKA at 19:39 | 布のアトリエから

2008年07月08日

革で作る模様

革の素材感が好きだし、色々もっと面白い使い方をしてみたい。
すごく丈夫な素材だから、耐久性を上げるために使うことが多くて、それはそれで王道というか普通にいいと思うのですが、何か装飾的なレザークラフトみたいな事できないかなと思っています。

オール革の小物なども以前制作したことがあるのですが、AKA+Hはあくまでテキスタイルプリント作品を制作するユニットですから、オールレザーというのはデザインがAKA+Hっぽいとは言っても脱線した感じが否めなかったので、直にその方向性は辞めてしまいました。

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大きな花のプリントテキスタイルに牛革の植物模様を組み合わせてみる・・・。
ビーズも加えてみる・・・。

テキスタイル図案に添わせるように革を加えるっていうのは、ビーズ刺繍やスパンコールを加えるのと違って全然布になじまなく、かなり強引な感じがするので、それならば図案とは全く関わりのないものをポイントに加えてみたらどうだろう?

最近のアトリエではそんな実験の日々が続いております。
posted by AKA at 12:27 | 布のアトリエから