2018年08月02日

真夏の大雪渓

暑い日が続く最中、天然クーラーを味わう絶好のタイミング♪
これ以上涼しい場所は日本列島には無いはず、ということで大雪渓に行ってきました。


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間違いなくひんやり〜、なのですが、ドライアイス状態な冷風と生ぬるい風が頻繁に入れ替わる不思議な空気。
3時間睡眠くらいで来た為か、雪渓の後半1時間くらいはボーーっとなり、アイゼンのザクッザクッという規則的な音と、白く変わらない景色の中で眠くて眠くてたまらない。
登山中に眠くなるなんて、ちょっとない経験です。
時々左右の崖からガラガラッと聞こえる落石の音でハッとし、またぼんやりの繰り返し。


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涼しいけど淡々とした雪渓を2時間かけて通過したら、素晴らしいお花畑!
ようやく景色が変わって眠気から開放されヤル気が戻ったのは束の間でした。


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急斜面を登っても登っても、どこまでも花園!
だけど容赦ない紫外線攻撃が待っていた。
暑くて暑くて汗ダラダラ、完全にバテバテ。

稜線手前の水場で、頭が痛くなりそうなほど冷たい雪解け水をがぶ飲みして、ちょっと生き返る。
あの水が無かったらどうなってたことやら・・・。

最高の景色の中でお茶とおやつを食べるんだ!
ほぼその一念で登りきりました。



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この日のおやつはクロワッサンラスクを手作りして持って行きました。
サクサクの食感とバターと甘さが生き返る〜♪
このひと時の為に歩いたのだ。


後半とんでもなくペースダウンした感覚になってたけど、結局ほぼコースタイム6時間+休憩で登れたので、暑すぎて気力負けしていたんだと思う。
こんな所まで猛暑が押し寄せているとは、本当に地球が心配になるわ。

予想外の暑さでしたが、登りきってしまえば体温上昇も納まって体調は完全復活で絶景の休日を楽しめました。
お目当てのウルップ草は早い梅雨明けの為に完全に終わってしまい、枯れた穂が並んでいるだけだったのが少し残念だったけれど、翌日も稜線歩きを満喫して大満足な夏休みになりました。
posted by AKA at 17:26 | 山旅

2018年06月23日

糖質制限なんてしなくていいの

今や糖質はすっかり悪者。

私も糖質の類は大、大、大好物ですが、代謝も落ちる一方なので日頃は主食の量なども気をつけてます。
そういう食習慣に少しづつ慣れてはきていますが、本心は・・
「 もっとゴハンを食べた――い! 」
「 主食抜きの夕食なんて満足できないよーー! 」
と叫び出したい。

そんな日頃のフラストレーションを一気に解消する場が " 山 " なんです。


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パン粉まみれのぶ厚いメンチカツに、甘いとんかつソースをたっぷりつけたのをパンに挟んでやった♪
糖質だらけのメニュー、これぞ山ランチ。

私は直ぐにエネルギー不足になりやすくて、登り始めて2時間ほどでお腹がぐーぐー鳴り出す。
ランチまでは到底もたない。
取り出しやすいところに饅頭やお煎餅を入れておいて、それらを歩きながらパクパク食べたり、キャンディーを放り込んだりしてお腹の虫をだまらせます。


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下山途中でもガッツリなおやつタイム。
粉糖まみれの小豆たっぷりドーナツなんて、糖質以外の成分があるのかどうかも怪しい物だが、そんな事を気にかけずに食べたい物をじゃんじゃん食べれる、糖質祭りな一日。


女性で体重50kgの場合、7時間の登山で必要なエネルギー量は約2,600kcal。
おにぎりに換算すると14〜15個。
だから、高カロリーな物をこまめに摂取してもOKなんです。
それでも山の中で2600kcalを満たすのは難しいと思う。

こんなにカロリーを消費するから登山は痩せられると想像してしまうけど、私は栄養をたっぷり補うので、短期的には体重はほぼ変わらない。
登山はダイエットになる、というオススメ情報を見ると危険な発想だなぁと思う。

本当は自分の体にたっぷり付いた、高カロリーな脂肪を使えれば最高なんだけど。
高負荷運動時で脂肪が減る状況は、同時に筋肉も減るので安全性が確保できなくなり、そう都合良くはいかない様です。
posted by AKA at 23:09 | 山旅

2017年11月04日

山のスイーツタイム

UVメーターの針が振り切りそうな快晴です。


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ギラッギラ!
冬山のつもりで行ったから、雪は溶けちゃってるし、とにかく暑くてびっくりしました。

目的が食い気だった私としては、のんびりと腰を落ち着けて調理したり、食べたりするのに寒さ知らずな天候だったのでラッキー。
この日の楽しみは山でのプチティータイム。


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最近のマイブームは山フレンチトースト。
登ってる間にバゲットに卵とミルクがしっかり染み込んで、焼くとしっとりホンワリ。
優しい甘さが運動後にぴったり。


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メイプルシロップが大好きなので、湯気で立ち上る楓糖の香りが至福の時です。

携帯性が良いから、ホットケーキに付いてるパックのシロップを持っていった時もあるのだけど、甘いだけで全く香りがなくて美味しく無い。
意外かもしれませんが、野外という雑な環境のほうが、本当に美味しいものは際立って美味しく感じるものなんですよね。
直ぐに冷めたり、最低限の道具や調味料を工夫して作るので、味の誤魔化しが効かないからかもしれません。

この日はメイプルシロップのアンバーとダークを半々に混ぜた物を持って行きました。
ちょっと焦がしちゃったんだけど、美味しかった〜。


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友達がアンリ・シャルパンティエの期間限定フィナンシェを担いでくれました。
" 余計な物を1gも持つな " という登山のセオリーを無視した、掟破りの木箱入り・・・余分な重さが贅沢な時間の象徴のようです。
緑茶と金柑のフレーバーがオススメ。


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栗きんとんの川上屋のお菓子は、持って行ったロイヤルミルクティーと相性バッチリです。


日帰りなら食に比重を置いた登山は本当に楽しい!
ストイックなアスリートタイプの登山者からは 「 何やってんすか? 」 って驚かれる事もあるけど、これが私の登山スタイルなのでした。
重さに耐えられる体力がある限り、山メシ登山は続行するつもりです。
posted by AKA at 20:12 | 山旅

2017年09月17日

雲上の散歩道

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朝、山小屋を出ると霜が降りていた。
まだ夏の終盤という気分だったけれど、季節が変わった事をこんな光景で知らされます。


夜は寒くって中々寝つけず、相部屋の人達を起こさないように真っ暗闇の中で予備の布団を漁ったけど、目が覚めると湿気った敷布団を掛けて眠ってました。


確かにもう夏は終わるけど、その前に雲上散歩をして今年の夏山を締めくくろう。


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散歩道の始まり。
高曇りでガス無し、紫外線バテの心配無しの絶好の稜線歩きのコンディションです。


前日までは雨と曇天だったので、尚更今日に感謝!


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右手が故障してるので、岩岩ゾーンをバランスとって稜線まで登ってくるのは疲れたけど、今からの時間を楽しんで、また帰りにあの道を下る事は一旦忘れよう。



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本当に私は歩くのが好きなんだと思う。
気持ちの良い場所ならずっと歩いていたい。

天辺をサッとナイフで削ったように続く道は、人が何かを付け加えなければ地球は最高に美しいって事を証明しているかのようです。


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いつまでも歩きつづけたいけれど、日常に戻る時は直ぐにやってきてしまうので悲しい。

何度も景色を焼き付けつつも、心は紅葉の季節へと向かっているのでした。


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実際、夏山ならば選ばないメニューの焼餅が本当に美味しかった。
手をかざしながらお餅が焼けるのを待ってる自分に、寒さを楽しむ日本人としての哀愁を感じちゃいました。


下山中、岩ゴロゴロゾーンを抜けて一息つき、のんびり歩き出した途端、


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キツネ現る!

数メートル先で私と睨み合いになった時、ホンドキツネは警戒心が強いときいてたのでパッと逃げるかと思いきや、どんどんこちらに向かって近づいてきました。
ほとんど足元まで接近したので、かがんで写真を撮ろうと身を沈めようとした瞬間、サッと茂みに飛びのいた。
野生のキツネとの接近は初めてで、生き物と出会うと嬉しいですね。
熊と猪以外ならいつでも大歓迎です。
posted by AKA at 12:30 | 山旅