2019年07月14日

梅雨の湿原

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太陽がそろそろ恋しくなってきています。

尾瀬沼にテント泊をして燧ヶ岳に登る予定の日は、山は晴れマークの時間ありそうな予報だったので、淡い期待を抱いて決行。
水芭蕉はもう終わって、ニッコウキスゲはこれからが本番という時期ですが、沢山の蕾が見られたので、今年は良さそうな予感がしました。

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初日は尾瀬沼まで登ってテントを設営するだけなので、とてもラクチン。
沼の景色を眺めながらのんびりと木道歩き。

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そして、ゴハンを作ったりしながらグダグダと過ごす。
テント泊はなんといってもこれが楽しい。

でも、就寝した途端にパラパラと雨が降ってきて、次第に本降りの雨がテントを叩くようになり、疲れも全く無かったために全然眠れない。
「明日の登山、道はグチョグチョだろうな・・・」
せめて止んでほしいと願いつつ朝を向かえ、外を見た途端 、グチョグチョ確定!

序盤はだらだらとした道が続くので、全く標高が稼げない。
靴がズボズボ沈む道を悪戦苦闘しながら進んで、かなりの距離を歩いた気がしていたところで “ 一合目 ” の看板を目にした時は絶望した。
久々に、何でこんな事しているんだろう?と、モチベーション最悪登山でした。

でも今回の目的が、『 楽しい要素が無くても、長距離歩ききる 』 というドMなトレーニング登山が目的だったので、まさに絶好のコンディションと言えましょう。

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雨が降ると花びらが透明になるサンカヨウ。
登るほど花は見事になっていったので救われた気がしました。
posted by AKA at 23:26 | 山旅

2019年05月16日

ミニマム系のキャンプ

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モクレンや桜が咲いて、山の上もようやく春らしくなってきたので新緑まで待ちきれず、週末にちょこっとキャンプをしてきました。

テントを張った後に
「 やれやれ温かいお茶でも入れますかねぇ♪ 」
の段階になって、よりによってコンロを積み忘れた事に気づく。
ガスボンベを握りしめ、取りに帰るかどうかを三回くらい頭でグルグルした結果、箱の片隅の定位置に登山の相棒のバーナーが、『私がいるじゃない』と安心させてくれた。

もう全部のメニューをシングルバーナーで作るしか無い、と決意。
結果、何の問題もありませんでした。

“ あったら便利 ” と “ 無いと不便 ” は似て非なる物なんですね。


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食べて、のんびり、をひたすら繰り返し、日が暮れればすることは完全に無くなり就寝。
静かな夜でした・・・。
21時前くらいまでは・・・。

そんな時間になってから真っ暗闇に一組やってきて、場所探しと設営を始めました。
選ばれた場所は不幸にも私達の近く。
大量の荷物や家具をガチャガチャ運び、暗闇で2ルームテントとタープまで建てようとしてます。
ペグを地面に叩き入れる振動はこちらまで伝わってくるし、暗くて作業が進まないのか、あーでもないこーでもないと会話も喧しい。
とりあえず、寝る場所だけ確保して残りは明日にするという考えは無いのかしら?

翌朝も夜に建てた位置が気に入らず、やり直しでまたまたドンドン・ガヤガヤ。
午前中には、別荘みたいな凄いのが出来上がってました。

グランピングはよく知らないジャンルですが、こんな大騒ぎの果の豪華なキャンプなら、あっという間に設営撤収が出来て潔いミニマムキャンプの方が私の性に合ってるなと、今回愛用のバーナーとお隣さんが教えてくれました。
posted by AKA at 19:29 | 山旅

2018年12月25日

ホワイトクリスマス

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暖かさが戻ったので霧氷は期待せずに山に行ってみましたが、登山道はガッチガチのアイス。
雪雲に覆われた氷点下の世界でした。


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どんどん風が強くなって、吹雪いてくる。
まさに冬。

青空が少しでも出てくれたら絶景だったのに。
ちょっと残念に思いながら下山していると、真っ白な雪景色の中、前方からサンタが登って来た!

山中であまりに意表をつく人物が視界に入ったので、一瞬ぎょっとしたが、接近してみたらサンタの上着と帽子を身につけたカップル登山者だった。

すれ違う時、“ こんにちは ” の代わりに
「 メリークリスマス! 」
と声をかけあう。

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「 出会った人にクリスマスプレゼントをお配りしているんです 」
と言って、真っ赤なキットカットを手渡してくれた。
ありがとう サンタ青年!

山を登るのはしんどい運動だと思う。
でも、そこで出会う人たちはとても暖かく礼儀正しいので、辛さを吹き飛ばす楽しい思い出になることが多い。
登山口から上は、そこに集う者たちの人情の世界があります。

単なる冬山の思い出が、とても楽しいクリスマスの思い出に変化した出会いでした。
posted by AKA at 18:41 | 山旅

2018年10月12日

紅葉の燕岳

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8月の末から3日間の縦走登山の計画をしていたのですが、晴れが続かない。
何度も予定を立て直して順延し、このままでは雪が降る時期になっちゃうので、縦走は諦めてピストンに変更しました。
眺望が望めない天気と分かっていると登る気が無くなってしまうタイプなのでしかたがありません。


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急登を2時間ほど登った辺りから紅葉が少しづつ現れてきました。
青空ゼロで、この先延々と登る苦労が報われないんじゃないかと不安になってくる。


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2400m付近が紅葉のピーク。
目指す山頂も見えてきて、快晴じゃないけど少しだけガスも切れて期待大。
9月末の平日で台風が接近中なので、紅葉の北アルプスにしては登山道は人が少なめで、ゆったり景色を楽しめたのはラッキーでした。


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登りきったら晴れた〜。
やったぁ♪


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上天気の頂上稜線歩きが出来たので、短縮登山になってしまった事は渋々諦められました。
今年は春から何だか変な天候だったので、そういう年もあったなぁという思い出になる事でしょう。
posted by AKA at 11:35 | 山旅