2008年05月08日

田舎のフリーマーケット

農産物直売場の片隅に “青空市 フリーマーケット” の旗が。
普段着の衣料品や引き出物系の日用品など、場所も新潟の山の中、通常なら興味も湧かない雰囲気なのに、フラフラっと1つのテーブルに足が向きました。

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箱の中にバッチや安物の時計と共に無造作に放り込まれた黒く変色した指輪。
模様の一部にはガム? 糊? 何だか不明なベトベトするものが埋まって、悲しそうに鳥モチーフがワタシに向かって猛烈アピールしている。
強い興味を押さえつけて、どうでもよさ気な感じで汚い指輪をつまみ上げると、独り言口調の大きな声で 「 あれぇ、これ値段付いてないや〜 」 と言ってみる。
オバサンは指輪を一瞥すると 「 なんなら100円でもってけば? 」 という衝撃的な発言をした。

シルバー製だと思った私の見立てに確証はないし、細い模様を埋めたベトベトした塊の中は割れていて、素人がボンドで接着を試みた可能性だってあるから、値段なんてゲームのようなもの。
一方は必要ない物をすぐ捨てるのは心が痛むし、もう一方は見知らぬ他人からタダで物をもらう訳にはいかないから、お互いにバツの悪い思いをしなくて済むちょっとした形式のようなものかもしれない。

私が100円玉を渡すと、オバサンは私の手にその指輪を乗っけてくれた。
周囲に人が居ない状況だったら、小躍りしてスキップしながら車に戻っただろう、そのくらいにその小汚い指輪はワタシを幸せな気分にしてくれた。

旅から戻って、色々な道具で詰まったものを根気よく取り除き、磨き上げたら綺麗なシルバー色になりました。
農家のオバサンにしたら、この指輪はタオル一枚より価値のない存在なのかもしれないけど、ワタシは大歓迎! 100円でなかったとしても連れて帰った事は間違いないし、救出できてホント良かった。
posted by AKA at 00:08 | 色々な時間