
着物を母から、祖母から受け継いで着るというのは、洗張り・仕立て代などを考えると、譲られても費用が嵩むし、丈が足りないからもったいないけどそのままという人もきっと多いかもしれません。
母は私が生まれてからは、将来自分の着物を私が着ることを想定して身丈を長くして仕立てていたようです。
お蔭であまり着てなかった物は、裄丈を直せばすぐ着ることができます。
娘さんがいる方は長めに仕立てるほうが良いかも・・・
母の身長は155cm、私は163cm、恐らく母は着にくい丈だったと思いますが、着付けの腕前は師範だったのでなんとか工夫して着ていたのでしょう。
とにかく問題はメンテナンス費なんですよね。
この先母が亡くなったら、着物は誰が縫う?(売り忘れてた商品まである)
洗いは専門店に任せるとして、仕立てが出来たら随分事情が違ってくるはずですから、ひと月に一度くらい母に和裁を習っています。(さぼりがちですが)
しかも 『浴衣から』 じゃなく
「裄の直し方」「衿の天地替え」「帯の芯替え」
等々、超実践的な授業内容です。
私は自分の着物以外縫うことは今後もありえないのでかまわないのです。
必要なメンテナンスから慣れて、少しづつちゃんとした仕立てを覚える、というせっかちな私にはもってこいのカリキュラムです。
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