いきなり緩くならないから、寿命が認識できなかったようです。
他の素材の紐ならこんな事態にはならない。
特にお召しは重さがあるので、他の素材のほうが適してました。

腰紐は着付けで一番の要なので、着物ごとに適した素材を使う事は案外大切かもしれません。
【 絹の腰紐 】
一番ベーシックだけど、お値段は一番高くて耐久性も弱いかな。
でも柄や色が綺麗なので、選ぶのが楽しいです。
着物を傷めないので、良い着物の時だけ使ってます。
懐に優しければもっと使いたいところです。
【 モスリンの腰紐 】
一番しっかり着物が留まるのはやっぱりモスリンかな。
摩擦が強いので緩みにくく、しかも安い。
私は手頃なデザイン性は限りなくゼロのスタンダード品か手作りもの物を使ってます。
子供の頃から使っているので、腰紐と言えばコレというくらい身近な存在です。
欠点と言えば、摩擦が強い故に着物の表面を傷める可能性あり。
デリケートな着物には使いません。
【 ゴムの腰紐 】
いわゆるウエストベルト、楽さは一番な上、巻くのもスピーディー。
故に、一度慣れると手放せなくなっちゃう。
欠点はガッチリ固定しないので、重い着物だと下がる可能性があるし、裾を引っ張ると落ちちゃう事もあります。
但し、直すのも楽です。
これを使い始めたきっかけは、母の着物の丈が短めで、腰のあたりで紐を巻いておはしょりを作らなければならなかった時からです。
絹やモスリンは収縮しないので、腰の位置から細いウエストの方へとずり上がって、抜けた様になってしまうので、上がったとしてもフィットするゴム製で対応するようになったのです。
そういう使い方には至極便利なアイテムでした。