2017年02月06日

母親の帯と私の着物

母の着物趣味は比較的オーソドックスだったので、無難すぎる着物コーディネートになってしまうから出番は少ないけれど、状態は良いので長く使えそうな品が多い。


私のお召と合わせた母の帯。
モダン柄は嫌いだった人なので、その点も使いやすくて助かってる。


着物170205_1.jpg


但し、問題はデザインではなく幅なのであった。


如何せんあの時代は『 粋 』な雰囲気を目指している。
羽織はジャケットのような丈だし、帯も今の主流からすると細い。
どういう感覚が『 粋 』かは時代感なので、良いとか悪いとか言えるものではないけれど、物資が不足していた為だろうか、全てが何かと短く、そして細い。


中でも草履と鼻緒の細さは、二度とあんなもの流行らせるな!という代物。


私も子供の頃から履いていたが、あれで長時間歩く事を思うと、二度と着物なんて着なくていいと思えるほどツライ物だった記憶がある。
足の幅より狭く、踵もかなり出した足の裏がはみ出る草履の台に、クッション性ゼロのキチキチした細い鼻緒に指をギュウギュウ挟まれる。
あの草履のせいで痛む足に耐え切れず、着物を着なくなった人が続出したのではないか? と思ってしまうほど。


あの頃の『 粋 』っていうのは、江戸っ子的にいうところの『 いきがってる 』やせ我慢の感覚なのかな。
確かに着物を着た後に、鼻緒で擦れた真っ赤な足で熱いお風呂に浸かるのは、かなりの我慢を要した事は確かです。


母の帯も少しづつ仕立て直して幅出ししていかなくちゃ。
中々進まず、細いまま使用する日々ですけど。
posted by AKA at 00:07 | 着物コーディネート 紬