
北欧の磁器のような色。
紙の上に描いた様に単純な色調が美しい。

風が吹くと高い音で枝が揺らめき、辺り一面に氷の粒がガラスみたいに光ながら落ちてきて、キラキラの吹雪。
時々その欠片が私の首からスルッと入ってきて、ヒヤッと一瞬飛び上がりそうになります。

異常気象の影響で、雪山にならない状態で霧氷を楽しめる不思議な冬です。
ブルーの世界に侵食するような白い氷の枝。
冷たいはずなのに、その白さは綿のようにも見えて、剥き出しの木の枝よりも温かみを感じるから不思議です。

枝から落ちた氷の欠片は地面を雪のように覆うけれど、まるで真っ白いパン粉のよう。
墨絵のように木々をくっきりと映していて、無神経に足跡をつけたら台無しになってしまいそうで、避ける様に歩いてみたり。
元々歩きにくくなってる道程を益々難しくしながら進むのもゲーム感覚のようです。
暖かすぎて霧氷を楽しめるのは午前中だけ。
太陽が高くなる頃には枯れ木に戻り、地面をぬかるませて消えてゆきます。

重くなるけど、寒い中休憩が長くなるのがイヤだったのでスープジャーのブランチ。
湯気をたてるけんちん汁INお餅のお雑煮。
もう最高!