この気温の中、夏着物らしい姿で外出した場合はどんな感じになってしまうのか?
一度はやってみなければ・・・ということで、東京現代美術館に出かけてみました。

スカイツリーを眺めながら公園をブラブラと歩いて美術館まで10分くらい。
お盆休みが終わっても、まだまだ夏真っ只中の日差しです。

夏お召しと一番涼しく感じるであろう麻の長襦袢にしたので、ベタベタとまとわりつくような不快感は感じなかったですし、熱中症の危険もなかったので、問題なく外出は出来ましたが・・・
帰宅後脱ぐと、着物は相当気の毒な事になっていました。
「 うーーーむ、こうなっちゃうのか・・・ 」 と唸りつつ納得。
結論としては、短時間でも外を歩くような場合は無理なのだな・・・という事になりました。
私はそんなに汗っかきではない方だと思うので、過去、着物に汗によるシミやヤケなどを作った経験はないのですが、これから日本の夏が毎年このような気候になるとしたら、夏の着物については根本的に考えを変えようと思いました。
今年は絽を一度も着ていませんが、絽については、正装用以外は7・8月に着ることは無くなるでしょう。
多分、6・9月用という事にします。
7・8月に絹を着たければ、『 絹紅梅 』 か 『 紗 』が手入れを考えると妥当なところかもしれません。
柔らかい雰囲気のものは、車 〜 建物 〜 車 という移動手段の場合のみ登場ですね。
好きなものが好きな時着れなくなるのはちょっと残念ですが・・・。
2週間くらい前に中国料理店で、我家のテーブルの横を通り過ぎた年配の男性が、紗着物の上に紗羽織という、真夏にも羽織を欠かさない誠に品位ある着物姿だったのに比べて、私は絹紅梅・・・何となく「 すみません、こんな格好で 」という気持ちになりました。
これほど格というものが明確な衣装を着るのに、私にはガッツが欠落しているのだなと、つくづく思う夏です。