2010年06月03日

喪服の着物は必要か?

衣替えシーズンになると 「 虫干しを・・・ 」 と存在に気付いて眉間に皺が寄ってしまうのが喪服の存在なんです。
先日テレビで、“ 最近はお葬式をしない傾向があるみたいです ” という事実を知って、この荷物の出番は生涯どのくらいあるのだろう?という疑問が増す一方です。

喪服100603.jpg

私がお嫁に行く時にフルセットで持たされたものなんですが、一度も使っていません。
それは幸いと言っていい事なのですが、袷と絽に羽織、襦袢、小物、履物と結構な場所を占拠します。
かといって、前々から使う日が分かる物じゃないので、手元で保管するしかありません。

私 → イマドキお葬式は洋服でいいんじゃないか?派
母 → 紋付も持たせず嫁に出すなんて我家の恥!派
嫁入りの際の様々な着物の準備の時に、そういう真っ向対立があったのです。

嫁入り道具に着物を色々準備する、というのはちょっと周囲でも聞こえてこない話になっていた。
小紋や訪問着だけじゃなく、喪服着物まで用意しようというのは、娘が嫁ぎ先で恥をかかないようにとの親心でしょう。
「 じゃあ作ればいいじゃないの、任せるから 」  母は仕事にしていたくらいだから着物関係を万全な準備に、というのは当然の感覚かもしれないと、その件から戦線離脱すると・・・

『 じゃあ、黒羽織も作らなきゃね、
黒羽織は色無地や、地味な付下げに着れば入学式にも着ていけるのよ 』

入学式に黒羽織、平成の世にそんなママはいるのか?
何故かそのセリフで “ 男はつらいよ ” のおばちゃん、三崎千恵子さんの姿が思い浮かんでしまった・・・。
感覚が昭和だ、昭和すぎる。

黒羽織!
要らない、要らない、絶対要らない!

『 じゃあ冬はどうする気よ?帯付き姿なんてみっともない 』

母にすれば羽織なしの姿は、ジャケット無しの礼服に匹敵するというのか?

突っ込みたい事は山ほどあったのに、「 これを持って行かないなら嫁に行くな 」 と言い出されでもしたら・・・と思うと、結局大荷物で嫁に行くことになってしまったのでした。

でも私の友人が、舅が亡くなった際のお葬式にフォーマルスーツを持って北海道に向かったところ
「 洋服はありえない 」 「 あなた紋付持っていないの? 」
と言われ、親戚の人の紋付を着せられた話を聞いたので、嫁ぎ先によっては必須か・・・と、手元にあることが保険のようにも思えたのでした。
posted by AKA at 12:38 | 着物いろいろ話