2010年03月05日

着物の定番? 格の高い文様

着物の柄には季節があることは良く知られていますが、季節だけでなく柄にも“格”というのがあって、紋付とか小紋といった分類だけでなく、それぞれの着物の用途に応じた柄が選ばれいてるのも興味深い事です。
前回の記事で、茶屋辻文様の着物についてアップしましたが、ふと 「 茶屋辻、あぁ、あの柄ね 」と知られた柄だろうか? と思ったのでその話題を。

風景文様は武家で用いられた柄で、鳥瞰図みたいにパノラマ的に模様を配しているのが特徴です。
時代劇でも大奥の打ち掛けなどで目にしますよね。
平民からすれば上流社会の柄、そういう事から格式が高く、礼装などに好んで使われるようになった文様らしいのです。

茶屋辻 ( ちゃやつじ ) 文様
茶屋辻文様100305_1.jpg

四季の花鳥に流水、楼閣・雲取りなどを配した文様。
武家が用いた夏の文様で麻に染められた模様でした。
私の着物は袷になっていますが、格の高さから季節問わず用いられるようになったそうです。


御所解 ( ごしょどき ) 文様
御所解文様100305_1.jpg
御所解文様100305_2.jpg
御所解文様100305_3.jpg

四季の花鳥に流水、御殿・御所車・檜扇・欄干などの公家生活のモチーフを配したもの。
最近こういう格のある柄は留袖などの礼装でよく見かけます。

実は先日の茶屋辻文様の着物も初めて着たのですが、着ていない着物の多くは“風景文様”と言われる古典柄です。
それが以外にも多い。
母の着物も叔母達の着物もこの文様は結構ある、その頃はちょっとした場に失礼のないような着物で・・・ということで、格式が感じられる柄を小紋のような着物にも意識して選んでいたのだろうなと思う。

「あれもこれも御所解と茶屋辻じゃない」「ぜんぜん可愛くないから着たくないんだけど!」
と言う私に母は
『その当時流行ってたのよ。 これは春用、こっちは秋用、これは礼服。』
流行なら仕方がないが・・・・御所解ってどんだけ必須?

今、私の同世代の人達でこれらの風景文様を好んで着る人って少ないんじゃないかしら?
そういう私もその一人。
あまりの興味無さに、上写真のブルーの綸子は腰巻になったくらいだ。
古典柄が消滅して欲しくないと思いつつ、正直着る機会はないという感じです。
posted by AKA at 12:29 | 着物いろいろ話