2010年01月09日

博多献上モダン

着物を着る時、何らかのかたちでお世話になる博多織。
洋服の社会で着る、リアルクローズな着物といったコンセプトのデザインも続々と生まれているようです。

スタンダードでトラディショナルなイメージが強く、良くも悪くも当たり前にそこにある存在になっていました。
もともとコンテンポラリーな図案を活かせる織だと思いますが、改めてそう思ったのはクリスマス会の時、友達が献上織の小さな小さなガマ口をプレゼントしてくれたからです。
そこには実にモダンな姿がありました。

博多帯100109.jpg

手の中にすっぽり納まる5〜6cmの面積に、キリッとした独鈷柄。
幾何学模様を極めたシャープさとでも言えばよいのか? とにかくカッコイイ感じがしました。
ガマグチは飾りをつける部分があるので、せっかくだからモノトーンの雰囲気を壊さないようにシルバーのガラスを付けました。
先日も話題にしましたが、布って小さくするとイメージが変わる。
多分このガマ口も普通サイズの面積にしたら生地の和風臭が強くなって、若い世代から遠いところに行ってしまう可能性があるかも。

献上織は密教法具の “ 独鈷 ”、 花を散らすのに用いる仏具の “ 華皿 ” の二つの文様の間に縞を配置した模様です。
もちろん縞の部分も “ 両子持縞 ” と “ 中子持縞 ” の2種類。
そこまでガチガチに決まり事があると、流石にそれをチラリと見ただけで 「 ああ、献上織 」 と判るほどで、どれも同じ模様が色のバリエーションで展開されているくらいに思っていたのですが・・・

博多帯100109_2.jpg

ちょっと気になって家にあるのを確認してみたら、実は模様も平べったいもの、縦型、縞の変更、独鈷だけ残したもの、華皿だけ残したもの、細い模様、等々結構違っていました。
普段身近に使いながら、実は柄を凝視したのはこれが初めてかもしれません。

「 1年中使っていいし、崩れないし、緩まないし、博多帯はとても良いのよ 」
着物を着始めた頃、母が普段着用に用意してくれたのが右下写真の朱色のものでした。
十代の頃でしたから、始めはなんとなく柄らしい柄が無いのがちょっと物足りなくて、可愛くないな・・・という気持ちもありましたが、今はなるほどと良さを実感しています。
紗献上という夏用の物もあるので一年中使えると言っても夏以外?と心配しちゃいますが、紗献上は戦後生まれ。
最近登場したものなので、透けてなくても通年使って問題ないようです。

普段着に合わせる帯というカテゴリーだと思いますから、あまり季節の着物ルールにこだわりなく使える優秀な万能選手というところでしょうか。
ちなみに伊達締めはやっぱり博多織が good!
長襦袢にキュキュっと締めると気持ちがシャンとします。
posted by AKA at 12:25 | 和装小物について