でも螳螂は流石!
全く動じない。
不思議そうに首をかしげるとじーーっとこちらを見つめる。
顔と顔を接近させると怒ったように立ち上がって威嚇ポーズをとったり、手に乗せても平気で眼球のお手入れをしていたり、鎌と指でハイタッチしてくれたり・・・生きたオモチャみたいで楽しい。

子供の頃から女子のくせにカマキリが大好きで、家にも連れて帰り、ちょっとゴハンを食べてる間に見失うと
「 まっ、いいか 」
と放置したままテレビなんか見始める。
かくして翌日、窓をを空けようとカーテンに手をかけた母とカマキリが対面し、悲鳴が家に響き渡る。
成虫ならまだしも、冬の間に卵を発見して嬉しくて家に持ち帰り、そしてまた忘却の彼方へ・・・
またまた母の恐怖の絶叫!
しっかりカマキリの形をした僅か数mmの大群があっちにもこっちにも!
これには私も流石にゾッとしましたが、猛烈な説教のほうが堪えた。
一度に二匹捕まえて虫篭に入れておいたら、翌日一匹に。
「 一匹逃げたぁ〜 」と父に報告すると
淡々と 「 ああ、食べられたんだろう 」 となんでもない事のように共食いの事実を知らされた。
「 カマキリはね、メスのほうが大きくて強いんだ!オスなんか餌食になっちゃうんだぞぉ 」
と何やら意味ありげに説明するもんだから、想像するだけで怖かった。
いや・・・一番怖い思いをしたのは恐らく食べられた小さいほうの蟷螂。
「 何でコイツと狭いカゴにぃぃぃぃ !」
って恐怖心を察せられなかった、ゴメンよ・・・ “ 虫篭の中でお食事真っ最中 ” というグロテスクな光景を目撃しなかったのは不幸中の幸いだった。
BBQの最中カマキリに出合ったので、ちょっと遊んでみたりする。
おっきなお腹をしたオオカマキリ。
もうすぐ卵を産むんだね。
十分遊んでもらってから、エサがいっぱい居そうな茂みに帰してあげました。

そして人間の食事・・・。
共食いはしないけど、相当グロテスクなものを食べてるじゃないの。