戦後になってからも日本髪と言えば一般的に結われていたカタチだったらしい。
丸髷を地毛で結うのは、今じゃ舞妓さんくらいかな?

着物の時でも日本髪を結うような機会は無いと思いますが、 簪−かんざし・櫛−くし・笄−こうがい・手絡−てがら 等の装飾品は今見ても綺麗だなぁと思うような物が多い。
何とか使いたくて櫛が入るようにヘアアレンジしてぐいぐい押し込むものの、油もつけてないし、逆毛も立ててない髪じゃ頼りなげにグラグラする。
どう工夫してアレンジしても、何時落っこちるか分んない不安定さ。
こういう櫛を普通の着物ヘアで意地でも使おうと思ったら、穴でも開けてゴム通しちゃうとかメチャメチャな事しないと無理じゃないかと思ったりする。
でも人の手で丁寧に作られた品物って、呼吸しているような生命力のようなものを感じて、いい加減な処理で穴をあけるなんて失礼すぎて出来ないです。
昔のものは特に、機械でガッチャンガッチャンと感情もなく次々と世に送り出される安物とは違って、非常に丁寧な仕事がされている。
今の物がすべて粗悪という意味ではなく、昔の物なのに今もあるって事は、大事にしなければ・・・と思ったからであって、そう思わせるオーラがあった物が残っているという事ですよね。
使う用途で作られた物なのに、使いたくても使えないジレンマ・・・
日本人の髪には象嵌・珊瑚・翡翠・真珠って本当に良く映えますよね。