2009年02月28日

着物の下着を手作り

ウールとポリエステルの愛称の悪さはヒドイものです。
お腰は見えないし、と市販品を使っていましたが、今お店で売っているのはポリエステルの楊柳−ようりゅう ( 別名ちぢみ/洋名クレープ ) が一般的。
着物・襦袢が正絹の場合は、柔軟剤仕上げしてあればポリでも問題ないけれど、ウールの着物やモスリンの襦袢を重ねるとパチパチ電気が生まれて脚にからまり歩行も困難になります。

お腰090228.jpg

そこで作ったのが正絹のお腰。
不要な着物をリメイクしましたが、中古着物で部分染みがある安い物を購入し、洗って利用すると市販のお腰より安く作れるんじゃないでしょうか?

一番下は市販のポリ、大抵ピンクとか白。
さらっとしていて滑りがよく、シワにならないのが特徴ですが、場合によっては静電気がすごい。

中央は古い綸子着物で作った正絹お腰、最も万能で使い心地が良いです。
襦袢生地で作ってもいいでしょうね、正絹はやっぱり肌触りがいいし、保温性も高いです。

一番上は人絹 ( じんけん ) で作りました。
人絹は昔に作られたセルロース( 植物 )系の再生繊維、平たく言えば化繊。
今はレーヨンと呼ばれていて、絹に近い見た目の生地、キュプラやアセテートもセルロース系繊維の仲間です。
そう、キュプラ! 静電気を防ぐ裏地の王者です。
人絹は石油系繊維と違い静電気には強いですけど、すれに弱くて耐久性がポリより低いのと、若干重いかもしれません。

良く染まるのが人絹の特徴で、安価な着物に利用されていましたから、なにしろ柄重視、時代的にもレトロで良いデザインのものが多いです。
コレも骨董市で偶然見つけた着物で、柄に惹かれて手に取りました。
お腰にすることを思いつかなければ買わなかったでしょうけど、確か¥400くらいだったかな? 出会いがあれば市場価値がほとんど無いので安いです。
戦前は安い着物として出回っていたようですが、なにせ原料がパルプ、火をつけると紙のようにアッと言う間に燃え広がる。
昔は人絹の着物に火が点いて、全身火達磨になって死ぬ女性がいたりして、現在は化繊着物の主流はポリになりました。
( 現在のセルロース繊維は昔の技術力とは違い、そんな事にはなりません )

お腰の長さは、自分の着物の褄下( 衿下 )寸法−4cm + 木綿部分が15〜18cm、仕上り幅は着物と同寸法で作っています。
裾の三つ巻きをカーテンのように幅をとって重くして、おくみ( 前タテ ) を7cmくらいの幅でつけると、より安定します。
肌襦袢に直接つないで、ワンピース型にしても使い勝手がいいかも。
posted by AKA at 12:50 | 着物まわりの小物を手作り