と母は言っていた。
洋服なら何歳でも好きなら普通に着る無地のグレーや紺だけど、着物には年齢色があって、相応の色合いというのが好き嫌いにかかわらず存在するから無視しないように、と教えられていた。
「 おばあちゃんの着物をどうする気!まさか着るんじゃ? 」と、止める母に、「 もうギリギリなんで! 」 と意味不明な一言で持ち去った祖母のモスグリーンのギンガムチェック。
やっぱり相当渋い・・・やはり間に合わなかったってことかしら?

20代とか若い時ならグレーとか渋い色の着物を着ていても、どっからどう見てもギャルの生命力が発散されているから、間違っても高血圧に悩んでそうな年齢には見えない。
私はもう一歩間違うと 『 渋好み 』 → 『 年寄り臭い 』 という図式にさしかかってきてる。
今を逃すと今度は年金もらう頃、本物の渋さに挑戦することになりそう。