「 コートを着てしまえば、襟元と裾しか見えないから大丈夫 」
そんなふうに思う事が多いです。
友達と出かけるのにカジュアルな雰囲気の縞の着物を選びました。
現代モノの縞お召しだけど、縞のお召しと花がごってり刺繍してある帯をコーディネートしたら、大正ロマン風とかアンティーク着物調になっていいかもしれない、と刺繍帯を締めて鏡で自分の姿を確認したら
「 うわーー何か好みがちがう 」
と途中まで弾んでいた気持ちが撃沈されました。

雰囲気がピッタリしすぎて、そういう時代背景の役をやるエキストラみたいになりました。
コート着ていれば見えないとはいえ、脱いでる事だって多いし・・・。
でも別なキャラクターの方が同じコーディネートで着たらすごく素敵になったり、それが着物ってものですね。
さてさて直ぐに別の帯を選ぶことになったので、織物で冬らしい質感の無地の帯にして、縞・鱗柄・無地の帯の上にチェックの帯締め、という直線的模様を重ねました。
最初の予定とはあまりに違う雰囲気になりましたが、これにベルベットのコートとあったかい爪革を合わせて外出します。
冬の着物は襟元を少々派手めにして、コートの無地の面積からほんの少し見える部分にポイントがくるようにしたりしています。