材料を布に置いてみると、「 日本のビーズって光り過ぎる・・・」 と感じる。
アクセサリーなどは光ったほうが綺麗だと思いますし、良く光るということは品質の点からも良い事です。
でも布と組み合わせると質感が馴染まなかったり、何より透度が高いと色が認識しにくくなって、存在感が弱くなることが多い。
袋詰めで何百粒もぎっしり入っている時の色はハッキリしてても一粒一粒の色は力強さがないこともあって、注意して選ぶようになりました。

何より優先されるのは染色・布との相性。
ビーズ刺繍といっても、私達が制作してるテキスタイルプリントにアクセントとして刺繍する作業なので、ビーズのみで模様を出していくビーズ刺繍とはちょっと意図は違うかもしれません。
主役はあくまで布の模様でビーズではないけれど、布の色にしっくり寄添い、それでいて質感の違いを主張してくれたら刺繍の効果が生かされる。
フランスのビーズは布との相性抜群なんだけど、色の事ばかり考えて選ぶと日本製には無いような物凄く極小粒だったりして、極細の針でも通すのがギリギリ、こっちはサイズが要注意だった。