2008年08月25日

日本人のアールデコ

欧米にアールデコ様式が流行っていた時代、日本でも “ アールデコの着物 ” を着て生活していたのだから、チュニックが流行ると世界の主要都市はみんなチュニック・・・みたいな流行の共有は昔もそうだったんだ、と当時の通信の不便さを考えると意外な感じがします。

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アールデコ建築・芸術など上流階級の人々に限った流行ではなく、服飾関係、しかも洋装ではなく着物の世界がアールデコっていうのが、新しモノ好き精神と日本的物づくり精神が感じられて、いかに流行モノに敏感だったかが分かる。
こんな楽しいデザインの物を着て暮らせたのなら、この時代に生まれたかった。

アールデコのデザインが好きです。
沢山あったらさぞかし面白い物を毎日着て過ごせるだろうな。
図形的、幾何的っていうのがそもそも気持ちにしっくりくるのかもしれません。
華麗に花模様を描いたアールヌーボーの世界も素敵なのだけど、アールデコはなにか突拍子もないデザインが多くて見るのが楽しみなんです。
「 昔の日本人ってこんなの着てたのか! 」
ってビックリするデザインの世界がテンコ盛り。
以前見たのは “ ゴルフをしてる風景の着物 ”“ スキーをする女性の柄 ” など、着るのを怯むくらいすごいテーマがアールデコ調に仕上げられていて、模様はなんでもアリなんだな・・・と感動すらしました。

もちろん、かんざしや小物も当時はアールデコスタイル。
一番自由なデザインが展開されていた時代かもしれない。
それに比べたら、開放的になった今の日本の着物デザインは、一番質素で簡便な図案で仕上がってるなと感じるくらいです。
posted by AKA at 12:47 | 着物いろいろ話