2009年11月03日

冬のレース模様

レースパターンのプリントテキスタイルを制作しました。
プリント表面をスウェードタッチの質感にして、より濃厚なムードにしています。

レースバッグ091103.jpg

レース模様といえば夏の代名詞みたいな涼しい存在ですが・・・

冬場って何もかもモッサリとしませんか?
繊細な要素に欠ける。

色や素材は冬用にして、洋服とは少し違った質感の要素を加えるとアクセントになると思ったのです。
ウールコートやブーツと組み合わせてもあまり違和感ないと思います。
明るいグレーなので通年使えそう。

表はブラックの革、裏はピンクの革にして、外見はフォーマルな色なのにチラリと女子な匂いがするようにしてみました。
posted by AKA at 09:57 | テキスタイル-絵のような布

2009年11月05日

冬の着物の色合わせ

急に冷えた日、秋なのに麗らかな気分にならず “ 冬気分をテーマ ” に着物をコーディネートしました。
唐草模様の縮緬着物と花唐草の刺繍帯。
黒の帯は着物に対して補色なので色数なくてもキツイ印象の組み合わせですが、カジュアルダウンして着れます。
暖かい赤とか濃厚色でなく、少々冷たいキーーンとした色あわせで・・・

着物091105.jpg

この着物、久しぶりに着ました。
というか、柔らかモノの着物自体が久々という感じです。
最後に着たのいつ?・・・初夏だったかも?

縮緬って改まった雰囲気になるので、ちょっとした外出とか旅行とかには選ばないためか、着る機会が少なくなってしまう。
その上この着物はどちらかというと大人しい色合いの着物なので、「 まだまだ年とっても着れそう・・・ 」 というデザインの為に後回しにされて、ベンチ入りみたいな扱いになってしまうのです。

帯次第で若々しく着たり、大人しく着たり出来そうな着物ですが、夏以外で寒色系統の色合わせをする事があまりないので、もう少し違うコーディネートができないか工夫をしてみようと思いました。

同じ着物がガラリと変わる 正統派着物の色あわせ2 へ 

2009年11月08日

リーフィー・シー・ドラゴン

葉っぱのカタチを擬態した海の生き物。
葉っぱの擬態といえば昆虫の十八番だと思っていたのですが、海の中でもしっかり変装上手がいて感心。

リーフィーシードラゴン091108.jpg

リーフィー・シードラゴン、思いっきり見たままのネーミングの生き物。
葉っぱの形をしたタツノオトシゴの仲間、という事ですね。

無気力状態で ヒラ〜 ヒラァ〜 と漂ってる感じです。
まぁ機敏に動いたら擬態にならないですもんね。

私はつい 「 不便そうな体だな 」 なんて人間の生態しか経験がないので思ってしまうのですが、こういうビラビラしたものが付いてる生物はどこまで神経が行き渡ってるのだろうか?
あっちこち引っかかったり絡まったり、我々の社会なら “ 巻き込み注意 ” ってそこら中に貼られるような厄介な体のようにお見受けしましたが・・・。

とはいえ初めての出会いに感動し、その形状に見とれ続けました。
カンペキです。
posted by AKA at 10:21 | 色々な時間

2009年11月10日

スピリット・オブ・ビューティー

着物を着るようになって、アクセサリーの好みが確実に変わったような気がします。
ルースなどの価値よりも、手仕事のほうに魅力を感じる。
という心境の変化でしょうか?

週末に友人と森アーツセンターギャラリーで開催してる 『 スピリット・オブ・ビューティー展 』 に行ってきました。
生憎カメラを忘れたので着て行った着物の写真は無しですが。

ヴァン クリーフ&アーペルの宝石どっさり! すっごい目の保養になりました。
ダイヤ ルビー サファイア エメラルド のオンパレード!
あまりに別世界過ぎて、これっぽっちも 「 こんなの欲しいなぁ 」 という気にならないところがすごいところです。
でも、珊瑚とかには目が行くのは最近の傾向でしょうか?
人によって美しく感じない、というジャンルではありませんので、確実に美しい物を見たい方にはお勧めの展覧会と言えましょう。

ジュエリー091110.jpg

自分が使うアクセサリーに関してはヴァン クリーフ&アーペルとは多分真逆の好みです。
一番最近友人のジュエリー作家小田真紀子に依頼して作ってもらったのは真珠の指輪で、指の関節の間が埋まる幅の超個性派のデザインです。
なんとなく、シンプルな着物と合わせたいと思ってオーダーしました。
私の中ではこれは着物用のアクセサリーなんですが・・・。

実は私、アクセサリーを着けたり外したりすると失くす可能性大!な人です。
ネックレスもピアスも指輪も着けっ放しにしてます、寝るときも温泉の時も外しません。

真珠っていうのはどうかな?
着けっ放しに出来ない・・・不安。

着物と真珠は相性いいから必須アイテムだし、着物用なら日常使いではない、という気持ちがなければ未だに真珠と縁が無かったかもしれません。
ダイヤモンドなんてまして関心が薄くなってます。
ダイヤモンドの指輪を着けっ放しで土いじりをしたり、お風呂洗ったり・・・「 別に普段使いですからこんなの、オホホホ 」 なーんて身分なら関心も高くなりそうですけどね。
スピリット・オブ・ビューティーとまで大げさなテーマでなくてもアクセサリーは気持ちの余裕だとも思うので、生活に支障のない程度にはかかわっていたいものです。
posted by AKA at 11:44 | 色々な時間

2009年11月12日

着物の柄の割烹着を作る

着物生活の中で、ずぅーーと不満の種だったのが割烹着!
衿には付いてないほうがマシなデザインのレースが縁取られ、色は白衣を思わせる寒々しい白。
よほど特殊な例を除いては、まずこれ以外を見つけられない。
国内のデザインが一種類に統一されてるアパレル製品って・・・ある意味スゴイぞ。

諦めてそれを着ていると、H氏は 「 ねぇ、おっかさん 」 と声をかける。
お母さんを飛び越え、おっかさんですよ、時には 「 女将さん 」 と呼ぶバージョンも有。
でも、そのセリフも無理からぬほど女将さん風になるのは認めます。
白の割烹着を着たとたん、20才のギャルだって “ おっかさん ” に即変身できる! という魔法のアイテム。

どうにもガマンならん心境になりました。
まずは1枚作ってみようと、家にあったもう少女っぽすぎて着ることがなくなった普段着のウール小紋の生地で割烹着を作りました。

着物091112.jpg

超ロングにして、イメージは大正時代の女給さん。
長〜いと着物も汚れないし、何よりあったかい♪
もはや割烹着というより、ホームコートの役割を果たしそう。

もともと着物っていう物は、オートクチュールとかお誂えの感覚がベースになっているわけだし、無い物は作るしかないわけですね。
着物を着る人が少なくなった上、家で着物を着て過ごす人といったら町内に ( もしかするともっと広範囲でも ) 0人の可能性もある昨今、着物用のエプロンの類を商売にしてたら倒産確実だろうからしかたがないのかもしれない・・・。

ホームコートの視点だったらコットンにこだわらず、着ない着物を何でもコレにしちゃうのもアリかもしれないなぁ・・・と思いました。
着物っぽい路線とは別に、水玉とか裾柄の物とかの洋服っぽいものもカワイイかもしれないから作ってみようかな。

posted by AKA at 12:15 | 着物まわりの小物を手作り

2009年11月16日

設備もないのに漆の修理

アールデコスタイルの薔薇と蝶がモチーフになった簪。
カワイイ・・・・けど、螺鈿はクラックやカケや剥離、漆は濁りあちこち剥れ。

一部のカケ程度で全体的に問題ない状態が保たれているなら、1万円以上しても修理に出すだけの価値があるのでしょうが、この簪は全体的にダメージが大きすぎてそんな状況でない外見でした。
だけど魅力的な要素もあって捨てるに捨てられない。
そういう微妙なオーラのある品物って厄介なんですよねぇ。

これはダメなのかも?と思いつつも、普段使いとして最後の時間を過ごさせてあげたいなぁという気持ちもある。
そういう開き直りと、あまりに極度の勿体無い精神から、自分で漆がけにチャレンジすることにしました。

かんざし091116.jpg

密着する手袋を着けて漆を搾り出し、「 こんな事まで始めちゃったよワタシ 」 と自分を嘲りつつ、思ったより普通に塗れるじゃないかと、あまりに手軽に終了したのが意外だった。
濁っていた螺鈿部分の貝を極細かい耐水サンドペーパーで磨いてから漆を塗ったので、職人技とはいかなくても黒々としてると案外何とか使えるのではないか? とちょっと嬉しくなった。

だが喜んだのはここまで。

何日置いても乾かない。

どうして調べてから作業しなかったんだ? と自分でも不思議だったけど、「 塗ればいいんでしょ 」 くらいの適当な気持ち100%だったので、バカとしか言いようがない。

“ 漆は塗るより乾かすのに最も技術を要する技法 ”
“ 漆は湿度80%前後を保たないと乾かない ”

という事実を知ったのは塗っちゃった後。
どうすんだ?
このパサパサと言っていいくらいの秋空の中、湿度80%をキープとは。
しかも温度は25℃程度、空気が動かない状態を保ち、水滴が漆に付かない状態にする、となっている。

簪091116.jpg

必要は発明の母というが、人は追い込まれると何とかするものです。
水を入れた透明なピッチャーにさらに容器を入れてそこに簪を固定し、布巾で水滴が落ちないようにしてから蓋をして、暖かい場所で温度が上がるように設置しました。

あんなに何日も乾かなかったのに1日で乾きました。
小さい物で良かった・・・。
そう思った後、冬の準備でランの温室を設置していて、「 ココがあったじゃないか!しかもサーモスタットも完備してるし・・・ 」 って事に気付いてがっくりした。
下駄の修理の時は、是非温室を試そうと思いました。
posted by AKA at 12:47 | 着物のお手入れ 着付け