2009年03月03日

いばら姫−様々なラストシーン

“ 眠れる森の美女−いばら姫 ”のお話で一般的に知られているのはグリム版だけど、じつは童話集によってはものすごいラストシーンになってて驚いてしまう。
もはや子供には教育上、聞かせられないような話になってるものも・・・

誕生のシーンや魔法使いのシーン、城がイバラで包まれるまでは細かな違いはあるものの、そうストーリーに影響はない。
『 100年の眠りから覚める 』
ココから “ 王子様が現れキスで王女が目覚め、幸せに暮らす ” っていう私の子供の頃から大好きだったお話を、粉々に打ち砕くストーリーが待ち受けていたのです。
童話を題材にしたテキスタイルプリントを制作中に、色々調べていて知った事ですが、お城や花や王女さま・・・メルヘンチックな布模様を作ろうとしてる気分が急降下しました。

いばら姫090303.jpg


ペロー版の場合 < 軽めの変化 >
王女は100年眠ったら魔法が解けることになっていて、王子が迎えにきた時に自分で目を覚ました。
王女は子供を二人生む、だが王子の母親が人食いで、子供は食べられそうになるところを王子に助けられるけど、王女は気が狂って自殺してしまう。

バジレ版の場合 < 重めの変化 >
王女が眠る城を鷹狩りで偶然訪れた王は、眠ったままの王女と結ばれ、王女は眠ったまま双子を生む。?!
やがて糸が取れて王女は目覚め、王も王女の事を思い出し、再び城を訪れ出産を喜ぶが、また国に帰ってしまう。
帰ってからも王女の事が気にかかる王の様子に気が付いた妻の王妃は、双子をスープにして王に飲ませようとするが、料理人が山羊とすり替え子供は助かる。
次に王妃は王女を火炙りにしようとするが、王の怒りをかって王妃が火に投げ込まれる。

すごい昼メロのようなストーリー。
ヒロインが眠ったままレイプされたり、寝たまま子供を生んだり、捨てられて置き去りにされたり、相手は妻帯者だったり、子供が食べられそうになったり・・・もう童話じゃないでしょこれは。
posted by AKA at 12:39 | テキスタイル-絵のような布

2009年03月05日

赤い着物のコーディネート

派手な赤い着物を地味に着れる色合わせはあるのか? そう思って数日、赤の着物ばかりで過ごして検証してみました。
グレーを合わせたり、青系を合わせたり、薄い色を合わせたり、今までも持ちネタで試してきましたが、他の色を組み合わせると余計に “ 赤 ” が引き立ち、目立ってしまう。

『 着物合わせの基本 』 というものを信用すれば、「 無難な着物の色合わせは、着物と同系色の帯・小物合わせる 」 という説がある。
同系という事はこの上更に赤の分量を多くするのか! と懐疑的になるものの、とにかく試す。

赤の着物2.jpg赤の着物1.jpg

着物の赤より地味な赤系ですべてまとめてみました。
そうですね、個人的には他の色が隣にくる組み合わせよりは無難かもしれないと思う・・・でも、何の色を組み合わせようと、赤の色の部分が地味に感じられる様にはならないという結論ですね。
とにかく帯などは大きな柄モノは避けるべし。

モダン系の筆頭、赤と黒の着物合わせならどうなるかというと、地味にという目的からは最も遠くなったであろう色合わせ。
ただ、個人的にはこういうのは嫌いではないです。
足袋も黒系で下駄も黒にしました。

赤の着物3.jpg

若い時から着物を着ていれば、かなりの確率で赤系の着物はあるはずです。
私も友禅などの華やかな物は、もはや到底着れないので実家で管理してもらっていますが、縞の普段着はまだローテーションに加えたいという執着があります。( なにせ自分の作家名を −アカ− にするくらい自分色なので・・・)
赤の着物は首から下が赤くなるのだから、どういう着物コーディネートにするにしても、赤が心から好きじゃないと着れない色です。
自然界で一番目立つ色という定義は、工夫ではどうにもできませんでした。


posted by AKA at 12:28 | 着物コーディネート 紬

2009年03月07日

早春の庭に華やかな花

季節やその温度って花の色に影響が大きいのでしょうか?
春になるとピンクや水色などの軽やかな色の花が咲くようになり、夏にはオレンジ系など濃色の花、秋から冬へと向かう頃にはカワイイ色が減ってきて、ボルドーや赤系の渋い色花が多くなる。
冬は寒さ堪えてますという雰囲気が花からも感じられて、辛抱辛抱・・・と私も自分に言い聞かせるのです。

クリスマスローズ090307.jpg

クリスマスローズはこの時期には貴重な大きめの花を咲かせる草花。
実際は名前と違ってクリスマスには咲かないのですが、冬らしい名前でいいじゃないですか。
白がクリスマスローズ( ニガー種 ) ボルドー色がレンテンローズ( オリエンタリス種 )ですが、レント− 聖灰水曜日からイースターまでの期間 −が由来となっていて、レンテンローズは名前どおりの時期に咲きます。
レンテンローズのほうが大型で花数も多いので、育てるならこちらのほうがオススメです。

下向きに咲く花を眺める機会は、この寒い時期ではあまりないので、ちょっと躊躇しながらも潔く切って室内に持ち込みました。
自分で育てた花を眺めながら食事をしたりするのは、立派な花じゃなくても、すごく幸せな気分になります。
posted by AKA at 12:17 | 植物の色

2009年03月09日

小紋の着物の帯選び

小紋の中でも全体的にビッシリと模様が入っている着物は、帯のコーディネートに悩む事が多々あります。
沢山の色が使われていると、さぞかし帯の色も候補が沢山ありそうかと思いきや、むしろ大抵の帯と大喧嘩になる事が多いのです。
『 着物コーディネートで大切なのは色合わせではなく、柄合わせ 』
と言われていますが、本当にそうだと感じます。

小紋の着物090309.jpg

この着物は友人の亡きお母さんのものでした。
その友人宅で着物の整理を手伝っていた時に、「 コレはMIYAちゃんが着たほうがいい 」 と譲られました。
確かに寸法の問題があるものの、良いものなので仕立て直して着たほうがイイと勧めたのですが、彼女はこの着物には何の未練もなさそう。
着る気はない気配なので頂いたわけですが、この緻密な更紗文様の美しい着物に負けない雰囲気を持ち、且つ相性が良い柄の帯を選ぶのは案外難しかった・・・彼女もそのあたりにピンときて手放したのかもしれません。
結局、無難な着物合わせはワントーンの帯ということになりました。

今回は白の帯を組み合わせていますが、白系ワントーンはとっても着物に合わせやすい帯なので、一本は持っていると便利だと思います。
小紋に合わせる帯なら、クリーム色などの織帯か刺繍帯などが重宝します。

着物コーディネート090309.jpg

粋な唐草模様にも、豪華な模様の着物にも、優しい色合いの着物にも無難に使えます。
もちろんそれぞれの着物にはもっとバッチリのコーディネートがあるかもしれませんが、一枚の着物に最高の相性の帯をいちいち用意出来る余裕が誰にでもあるはずないので、他の色が入らないワントーン模様の帯を持っていると着物のコーディネートが楽になる気がします。

2009年03月10日

コンテンポラリージュエリー

小田真紀子090310.jpg

夕刻に輝く金の波 月夜にきらめく銀の波 二つの海辺の情景をイメージ・・・

今回も木の質感に金属のシャープさを組み合わせた小田真紀子独特の世界がたっぷり堪能できそうな展覧会です。

彼女とは美術大学からの付き合いで、4年間課題の事をお互いに相談したりしていた為か、今でも話題のほとんどは制作の事ばかり。
小田真紀子は硬質な素材を扱い、AKA+Hは柔らかい布、というジャンルの大きな隔たりはあっても、“ 作る ” という共通点でガッチリつながっている。
久しぶりに会っても女性同士なら花が咲くであろう話題はあまり出てくる事はなく、こうしたら良く作れるだとか新しい道具の事など、なんとも実務的話題で時が経ってしまうのです。
世間話に興味が無いというより、それ以上に重要な項目があるためにそちらだけでタイムアップする感じかな。

彼女が熱意をもって制作を続けているから、私もそう出来るのかもしれません。


−小田真紀子 EXHIBITION−

期間 : 2009年3月13 ( 金 ) 〜 3月22日 ( 日 )
     OPEN 12:00〜19:00

会場 : DAN−GINZAギャラリー    
     東京都中央区銀座4−4−1 2F
     TEL / 03-3561-2595
posted by AKA at 11:57 | お知らせ

2009年03月12日

着物ヘア アクセサリー

着物ヘアって、昔の“ 耳かくし ”とかが特にお洒落で、祖母が若い時どんなだったかを父に聞いてみると、背が高くて目立つのに、その上丸髷なんか結っていたらしい。
戦後になってからも日本髪と言えば一般的に結われていたカタチだったらしい。
丸髷を地毛で結うのは、今じゃ舞妓さんくらいかな?

かんざし 櫛090312.jpg

着物の時でも日本髪を結うような機会は無いと思いますが、 簪−かんざし・櫛−くし・笄−こうがい・手絡−てがら 等の装飾品は今見ても綺麗だなぁと思うような物が多い。
何とか使いたくて櫛が入るようにヘアアレンジしてぐいぐい押し込むものの、油もつけてないし、逆毛も立ててない髪じゃ頼りなげにグラグラする。
どう工夫してアレンジしても、何時落っこちるか分んない不安定さ。

こういう櫛を普通の着物ヘアで意地でも使おうと思ったら、穴でも開けてゴム通しちゃうとかメチャメチャな事しないと無理じゃないかと思ったりする。
でも人の手で丁寧に作られた品物って、呼吸しているような生命力のようなものを感じて、いい加減な処理で穴をあけるなんて失礼すぎて出来ないです。
昔のものは特に、機械でガッチャンガッチャンと感情もなく次々と世に送り出される安物とは違って、非常に丁寧な仕事がされている。
今の物がすべて粗悪という意味ではなく、昔の物なのに今もあるって事は、大事にしなければ・・・と思ったからであって、そう思わせるオーラがあった物が残っているという事ですよね。
使う用途で作られた物なのに、使いたくても使えないジレンマ・・・
日本人の髪には象嵌・珊瑚・翡翠・真珠って本当に良く映えますよね。
posted by AKA at 12:56 | 和装小物について