2009年01月17日

絶滅寸前の縁側空間

朝から夕暮れ前まで、お日様が燦々としている日には暖房要らずの暖かさ。
夏なら何時も風が吹きぬけて快適。
日本の風土に適った空間として設えられてきたはずですが、今や縁側を作る家なんてちょっと無いですね。
一つの部屋として使うには幅が狭すぎるし、壁面も突き当たりにしか無いのですから、家具とかもあまり置けません。

ウチには今時珍しく “ 縁側 ”のスペースがありますが、正直言って有効活用できているかどうかは微妙です。
かなり日差しが入るので、洗濯物を乾したり、植物の温室には便利なんですが、どちらかといえば唯あるだけの空間になってしまっていました。

縁側090117.jpg

でも何年か前から、縁側の日中の快適さがカンペキなものだから、ここをアトリエにできないかな・・・と思っていたのです。
結局、材料や道具の事もあって無理だという結論にはなりましたが、刺繍や和裁などの手仕事なら持って移動するのも大変というほどでもないので、まずは作業限定で使ってみることにしました。
家具を置かずにペタンと座るのが縁側のイメージなので、キリムを敷いて座布団に座わると、狭い空間に6枚窓なので太陽だけで体が暖かい。

昔の映像など見ていると、お昼寝したり、野菜を乾したり、洗濯物を畳んだり、色んな事を縁側でやっていたようですが、普通は1階に作るから昨今の世情を考えると防犯上ありえないかもしれません。
それに乾物も作らないし、サザエさん家みたいに洗濯物乾せる庭はないし、昼寝する時間もない・・・
ああ、縁側はもう日本には不要?
家具も無く、テレビも無く、PCもなく、不便だけどポカポカって場所もいいものなんですけどねぇ。

posted by AKA at 12:47 | 布のアトリエから

2009年01月19日

バスケット型バッグ作り

バッグ090119.jpg

縫う順番を1工程でも間違えたり、縫う位置がずれたりしたら、カタチにならないデザインのバッグなので、何度作っても自作のマニュアル手帳を確認しながら制作しています。
カット寸法に間違いがない?
革のモチーフはピッチが正しい?
縫う順番は合っている?
ステッチの位置は大丈夫?
制作途中は、なんでこんな大変なデザインにしちゃったんだろうと、アタマを掻き毟りたくなるし・・・ちょっと軽いヒステリー症状が現れる。
でも出来上がると、ラララ〜♪って歌いだすくらい開放感かんじます。 ( 一種のハイ状態かもしれない )

展覧会の時に、このバッグを360度眺め回しながら
「 ここが最後じゃない? 」 「 でも、ここは上から縫ってないよ 」 「 何でココの面がこれより上なのに、底より下なの? 」「 なんか複雑じゃない? 」
仲間同士でナゾナゾ解きをヒソヒソと話してらっしゃるのが聞こえると、よくぞ大変さに気づいてくれました! と嬉しさ全開です。
自己憐憫から嬉しがるポイントがズレている事も気が付かない・・・。

イメージ先行で制作しましたが、車などでは中身が取り出しやすく重宝していて、今は一番ヘビロテのバッグです。
posted by AKA at 18:07 | テキスタイル小物

2009年01月21日

ウール着物 チェック×チェック

赤×黒のチェック模様のウールの普段着物に赤×黒模様のウールの帯を合わせました。
この帯は母の茶羽織だった生地で作ったものです。

ウールの着物090121.jpg

「 家で防寒用に着たら? 」 と渡されたものの、遠めにはチェックとか市松に見えなくもないんですけど、絣織なので田舎風な雰囲気になるし、サイズは小さいし、要するに気に入らなくて収納の奥に入れっぱなしで何年も経っていたものです。

整理の時出てきたものをとりあえず何かにするかもしれないから解いて、試しに生地を首にグルグルと “ おせん巻き ” にしてみたら、アレ! イイ感じ?
今度はお腹にグルグル。
あらら? 意外と帯にもイケるかも。
ということで、日の目を見なかった母の茶羽織が突然便利アイテムとしてスタメン扱いに。
模様と使いやすい面積って大いに関係が深い事を知り、箪笥に眠ってるものを色々掘り起こしてチェックしてみようと思いました。
posted by AKA at 12:00 | 着物コーディネート 普段着

2009年01月24日

色落ちする下駄の鼻緒

以前、傷になりやすい下駄の話題で登場したケイタ・マルヤマの鼻緒を草履に挿げ変えました。
黒・白・赤の王道の配色は着物に合わせやすく便利で、鼻緒の刺繍も気に入っていたので、下駄にしておくよりも草履にしたほうが出番が増えるし、長持ちするだろうから、鼻緒が痛む前にやり変えてしまう事にしました。

草履090124.jpg

職人さんに鼻緒を見せると 「 ああ、これワナ生地だから足袋で履くのに向かないよ。色落ちするから 」 と忠告されました。
今まで選んだり、作ったりした鼻緒は全部本天という素材でしたが、ワナ生地は下駄などに使われる材料で、浴衣の時に素足で履いても足当たりが良く、滑りが良いのだそう・・・知りませんでした。
今まで足袋で履いてても色落ちした事は無かったからと説明して、草履にしてもらいましたが、濡れる可能性がある日は絶対履かないようにしようと思いました。

今回は他の注文もあったので、浅草の長谷川さんでお願いしましたが、お草履の値段が最近値上がりしたようです。
カジュアルにしたかったので、小判型の踵が二枚にしましたが、注文した踵三枚の方はかなり高くなったなと感じました。
他のお店も値上がりするかもしれませんね・・・買う予定がある人は早めの購入が無難かも。
長谷川さんは問屋さんなので平日17時までの営業でしたが、今年からは第二土曜も営業するようになり、お勤めの方も利用出来る日が増えました。
 
posted by AKA at 18:20 | 和装小物について

2009年01月30日

針葉樹のモチーフ

杉の木シルエットに花模様など実際ありえない組み合わせだけど、絵の世界では針葉樹も優しい感じになります。
針葉樹って生真面目で無愛想で冷血漢な感じ・・・その整然とした印象が案外図案にし易い理由だったりするのだけれど。

テキスタイル010130.jpg

森の中をドライブ中に変化のないビリジアン色の杉林がずっと続くと、ただ建材を眺めている気分になってきてウンザリしてしまう。
棒立ちで等間隔に並ぶ姿は軍人のパレードすら思い起こし、隙のない完全無欠の存在って、なんて魅力のないものなんだろうと再認識してしまうのです。

だから針葉樹を描くときは可愛く、少々滑稽な感じに。
完全無欠のイメージを和らげてあげれば親しみやすい存在になるかも。
posted by AKA at 13:58 | テキスタイル-絵のような布

2009年01月31日

足袋を手作り

白足袋はすごく安いものもあり、わざわざ素人が作るほどの利点はないだろうと思いますので、足袋を自分で作るのは柄足袋と色足袋のみです。
そろそろ普段着用の足袋を補充しなければ・・・と大分前から気付いていたので、ちょっと面倒だと思いつつも作業を始めました。

前回まで新宿のオカダヤで買った足袋の型紙を利用していましたが、何度調整しても足にピッタリこなくて、この型紙を使うのは断念。
私は普通の人より足の甲が薄いので、一般的な足の方は売ってる型紙を使えば楽だし、コハゼなどの材料の入っていて便利でしょうね。
今回は気に入っていたカタチの白足袋がボロになったので、分解して型紙を作りました。
糸を解く前に足袋に合印を付けます。
指先のギャザーの始終点・踵の合わせ・コハゼの位置・コハゼ掛けピッチなどを足袋に線を付けておいて型紙に写取ります。

足袋090131.jpg

以前はカラフルな花柄とか、大胆なチェックとか、見ていて面白いような柄足袋を作ったりしましたが、出番は極端に少なくて、自分には不要なアイテムだということがよーーく分りました。

今回作るのは無地で素材感あるものや極細かい柄。
家にあった生地がほとんどで、手ぬぐいだった物や着なくなった洋服を利用していますが、一部例外はベージュ系の別珍やチェックや水玉などの生地、こちらは家に無ければ買ってでも補充します。
生成り・ベージュ・クリームなどの色はどんな着物にも合わせられる色なので、沢山あると便利です。
裏生地に大胆花柄などを使ったりするとカワイイ足袋になりますね。

足袋の作り方へ
posted by AKA at 13:47 | 着物まわりの小物を手作り