2008年08月02日

トマトの色と美味しさの関係

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短期間に食品に関するあらゆる騒動が頻発していて、自分で食べ物を調達出来る能力の無い人間は餓死する時代が・・・という大袈裟な危機感がフッと脳裏を横切り、 「 鑑賞用の花ばかり育ててる場合じゃない!? 」 と菜園への興味が湧いてきた。
そんな時代に向けてのささやかなトレーニングのつもりで、大きめの鉢でミニトマトを育ててみました。

もう花の栽培で培った知識などガラガラ崩れて行く。
スタート時から脇芽を出してしまい、大失敗。
花は脇芽を出させることで沢山の花数を育てるが、トマトは一本立ちで2メートルくらいに育て上げる事も知らなかった。
あれこれ頑張ってチャレンジしましたが、結論を一言。

「 農業の方々、偉いです! 感服です!  
PCを少しばかり出来たり、少しばかり器用でも、私は自分の食べる物すら自ら作れなし、狩猟も出来ない。 動物としての能力は最低レベル以下です。 」

赤い果実の色は動物の本能で、美味しい色、食べたいという反応をすごく刺激する働きがある。
だから真っ赤に熟していく自分で育てたトマトを見て、これから毎日サラダに入れよう♪ と意気揚々と口にしました。
何でしょう? この・・ものすごく厚くて硬い皮。
そしてその強靭な皮を噛み切った時に溢れ出る猛烈に酸っぱい果肉!
赤くなれば完熟という定義はアマチュアには通用しないようです。

でも絶対来年もリベンジして、沢山勉強して、絶対今年より美味しいトマトを育てよう。
posted by AKA at 12:21 | 植物の色

2008年08月03日

兵児帯の上手な結び方

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夏の着物を普段着として着る時は兵児帯などで、薄く快適にしたいです。
ところが兵児帯ってウエストでぐしゃぐしゃになったり、リボン結びが下がって崩れたりするので、兵児帯の結び方をあれこれ工夫してみました。

兵児帯は巻いて蝶々リボンや文庫のように簡単に結ぶだけなので楽だけど、正絹の物だったりすると結構重くて、益々崩れる可能性大。
夏以外はちゃんと補正して腰パッドとかすれば解消できる事が、一枚でも薄くしたい夏に綺麗に崩れず着付けをするのは色々と難題がある。

今のところ最も快適で綺麗に崩れず結ぶ方法はメッシュの芯を体に一周させるやり方です。
和装用の40cmくらいの帯板ではなく、手芸店などで売っている 『 メタリックヤーン用のキャンバス 』 をメッシュ帯芯として使用するのです。
私はパルプみたいな素材の物を使っていますが、メッシュになってると通気性が抜群で、適度な硬さです。

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☆帯幅のメッシュキャンパスを70cm程用意。(長さは体型により調整)
☆両端を台形になるよう斜めにカットして、角も少し丸くします。(写真右)
☆兵児帯の中央に置いて包み、台形状の長い方を上にして、芯が背中心で終わるように巻いていきます。
☆巻いた時に芯の長い方が上になっているとリボン結び固定出来るし、補正しなくても着物らしい直線的で綺麗な着姿が作れます。

浴衣ならカワイイ系は帯幅18cm、カッコイイ系は16cmくらいのようですね、帯のようにしっかりするので、ブローチを着けたり帯締め風にリボンを結んでもいいかも。
posted by AKA at 18:13 | 着物のお手入れ 着付け

2008年08月05日

夏のテーブルを布で演出

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夏らしい素材のコースターを使うと、蒸々した夏の時間が少し爽やかなものになるような気がします。
麻の素材は特に用途の面からみても使い勝手が良くて出番が増えます。

ジュートのような濃い生成り色をした素朴な風合いの麻布に、真っ白なプリントをしたコースター。
ユラユラと立ち上る植物模様がストライプみたいに見える。

縁取りはクリーム色の細かい糸の麻。
素朴な麻と上品な麻、同じ素材でも違う質感の物を組み合わせると、互いの持ち味が生きる感じがします。
麻の持つ適度な光沢と植物繊維の優しさは陶器やガラスとも相性抜群で、洋食器でも和食器でもエスニックでも、スタイル問わず合わせやすい。

コースターって10cm角の額縁みたい。
写真の模様は10cmの大きさで描いた小さな絵のような図案ですが、大きなプリント柄などで作ってみても楽しいコースターになりそう。


posted by AKA at 12:23 | テキスタイル小物

2008年08月08日

纏足の靴と中国刺繍

纏足( てんそく )−小さい足にするため硬く布を巻いて成長しないようにする− という中国の習慣に関しては以前からすごく興味があった。
何故特殊な習慣が長い期間続いたのか? という単純な興味はもちろんですが、何より惹かれてならなかったのが、一見残酷とも思える奇形した足を包んでいる、美しく愛情深く修練に富んだ、豪華な刺繍の纏足の靴でした。

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纏足という行為を、人権侵害、女性虐待と位置づけたり、賛否両論様々ありますが、私も何年か前に纏足に関するドキュメンタリー番組を見るまで、ちょっと無意味で女性にとっては過酷な習慣だなと単純に思っていました。
番組の主役は80歳くらいの老婆たち。
15センチくらいの小さいな質素な靴を履き、農作業を行っている不自由な姿は、激動の現代史の犠牲者の姿にも見えたのですが、纏足をした経緯を尋ねられた時の老女の表情を見た時、私の考え方は見当はずれだったと悟った。

「 あの美しい纏足靴が履けるなら、どんな痛みも我慢しようと思った 」
子供時代を振り返り、夢見る少女のように目を輝かせて話しをする老婆。
その表情は私が子供の頃から目にしていた、着物を選ぶ女性達の顔と一緒。
沢山の友禅染や唐織、西陣を眺め、キャッキャとした高揚した声をあげて、興奮したように次々反物を巻きつける様々な年齢の女性と同じでした。
衣類を選ぶとしても多分セーターだったらあんな表情と陶酔状態にはならないだろう、それは非日常的存在であればあるほど特別で、幸せな気持ちが増すのだと思う。

昔の中国女性は刺繍ができなければ良い家にお嫁に行けないらしいから、子供の頃から徹底的に刺繍を習って技に磨きをかけたらしい。
売れ筋デザインとかコストとかそんな感覚とは無縁な、母が娘の靴を一針一針刺す、娘は将来を思い刺す姿が目に浮かぶ。
“ 蓮 ”は連続と子孫繁栄を “ 魚 ”は出世を “ 蝶 ”は永遠の命のシンボル、それぞれの願いを吉祥モチーフに託して、デザインしていったんでしょうね。

友人からお土産にもらった栞にも刺繍が・・・とにかく何にでも刺繍をするのが中国のスタイルかしら?
posted by AKA at 17:51 | 布のアトリエから

2008年08月10日

花が終わっても美しいカタチ

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植物が花を咲かせている時は目がいきます。
どんな小さな道端に咲くような質素な花でも、まじまじと見つめると1p程の花にもそれぞれの可憐さや緻密さがあったりして、驚きや発見があるものだし、どんなにぼんやりしていても気付かないはずが無い色をしているから、意識が向くのは当然。

でも、実は地味。
花は受粉の為に助けが欲しいからアピールするけれど、実は食べられたり落とされたりしないよう、ほっといて欲しいって事情でしょう。
でも中には素敵なものも沢山あって、実のほうが生命力を秘めた充足感のようなものを感じる事もあります。
花は青春で、実は大人の時間かな。

花が咲くのは一日とか一週間とかの限られた時間。
実はきっともっとずっと長い時間をかけて力を蓄えてるような、静かでゆったりした時間。
心が安定するような意思の強さを感じるカタチもいいものだなぁ。
posted by AKA at 12:20 | 植物の色

2008年08月13日

夏の着物 色使い

極薄の透ける着物は絞り柄で竹の模様を染めた強い青色 + 白い絽に淡い青系の染め柄の帯。
夏の着物合わせでは小物はサッパリとした色にしたいところですが、逆に強気で濃色にしてみました。

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夏なのに紫色の絽半襟、帯揚げと帯締めは同色のセット物を使っています。
夏の着物は柄が多色使いでなく、サッパリした雰囲気のデザインが多いから、あちらこちらに少しづつ色々な色がチラチラ見えると落ち着きがない雰囲気になるので、夏物の帯揚げと帯締めは御揃いで購入することが多いです。

というか私の場合は、真夏の着物は選んでる時すでに暑くてテンションが下がってしまうから、あれこれ小物合わせを悩むのがイヤなだけかも。
着物は着付けてる時に一番汗をかくので、前はガンガンにクーラー効かせて着付けてました。
しかし、地球を虐めてまで着る意味あると思えず、エゴ的な罪悪感も相まって着る回数を減らすことに・・・。
出かける時は、手荷物の準備、髪、化粧、履物、全部抜かりなく用意してから最後の最後に着付け、しかも無心の境地で。

着付けた後に凍らせた保冷剤をハンカチで包んで帯に忍ばせると、すっと冷たくなって少し体温が調整されてホッとします。
posted by AKA at 19:11 | 着物コーディネート 紬